東京株式(大引け)=347円安、半導体関連中心にリスク回避の売り目立つ

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市況

 16日の東京株式市場は朝方から売り優勢で、寄り後に日経平均は下げ幅を広げた。一時は600円超下げる場面もあったが、引けにかけ下げ渋った。

 大引けの日経平均株価は前営業日比347円14銭安の3万3920円40銭と3日ぶり反落。プライム市場の売買高概算は16億4582万株、売買代金概算は3兆8316億円。値上がり銘柄数は643、対して値下がり銘柄数は941、変わらずは53銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避ムードのなか、日経平均は再び下値を探る展開を強いられた。前日は欧州株市場が全面高様相となったが、米国株市場は後半に息切れし、結局NYダウは150ドルあまり下落して引けた。東京市場では出足は強弱観が対立していたが、その後は買いが手控えられ、全体指数も次第安の展開となった。トランプ米政権が打ち出す関税政策や米中間の対立が先鋭化するなか、東京市場でも戻り売りを急ぐ動きが止まらなかった。米エヌビディア<NVDA>が対中輸出規制に絡む材料で時間外急落したことや、オランダのASMLホールディング<ASML>が発表した決算がコンセンサスを下回る内容だったことなどが嫌気され、半導体セクターへの売りが目立った。後場終盤は買い戻しなどで日経平均は下げ渋ったが、3万4000円台を下回る水準で着地している。

 個別では、売買代金トップとなった川崎重工業<7012.T>が安かったほか、ディスコ<6146.T>やアドバンテスト<6857.T>が大きく値を下げた。このほかKOKUSAI ELECTRIC<6525.T>、ローツェ<6323.T>など半導体製造装置関連の下落が際立っている。ソフトバンクグループ<9984.T>、任天堂<7974.T>も冴えない。サンリオ<8136.T>も大きく水準を切り下げた。HIOKI<6866.T>が値下がり率トップに売り込まれ、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>の下落も目を引く。ミガロホールディングス<5535.T>も安い。

 半面、三菱重工業<7011.T>が底堅さを発揮し、良品計画<7453.T>も終始買いが優勢だった。トヨタ自動車<7203.T>が前日比横ばいで引け、スズキ<7269.T>もしっかり。ニトリホールディングス<9843.T>が買いを集めた。NEC<6701.T>が強い動きで、中外製薬<4519.T>も値を上げた。日本調剤<3341.T>がストップ高、GMOインターネット<4784.T>も急騰した。ボードルア<4413.T>、東宝<9602.T>、クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387.T>なども物色人気に。

出所:MINKABU PRESS

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