東京株式(前引け)=大幅反落、米関税発動による世界経済への影響懸念

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市況

 9日前引けの日経平均株価は前営業日比865円54銭安の3万2147円04銭と大幅反落。前場のプライム市場の売買高概算は11億314万株、売買代金概算は2兆2763億円。値上がり銘柄数は150、対して値下がり銘柄数は1467、変わらずは19銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、リスク回避目的の売りが噴出し日経平均は一時1300円あまりの下げをみせる場面があった。前日の米国株市場では朝高後にNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が次第安の展開となりマイナスで引けたことから、東京市場でもこれに追随して売り圧力の強い地合いとなった。米中間で貿易戦争の様相を呈していることで、買い手控え感が強まっている。また、日本時間午後1時1分に発動される相互関税に対する警戒感も強い。先物主導で下げた後は買い戻しも入り、前引けにかけて下げ渋る展開となったが、値下がり銘柄数はプライム市場全体の9割を占めるなど全面安商状となっている。

 個別では三菱重工業<7011.T>、IHI<7013.T>、川崎重工業<7012.T>など防衛関連が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>も軟調。ディスコ<6146.T>、フジクラ<5803.T>なども大きく下落した。ソフトバンクグループ<9984.T>も安い。武蔵精密工業<7220.T>、住友ファーマ<4506.T>が急落した。半面、フジ・メディア・ホールディングス<4676.T>が買われ、日本製鋼所<5631.T>が大幅高。レック<7874.T>が値を飛ばし値上がり率トップとなった。グッドコムアセット<3475.T>も高い。

出所:MINKABU PRESS

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