米外為市場サマリー:貿易摩擦の悪化懸念から一時145円90銭台に軟化

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為替

 8日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=146円27銭前後と前日と比べて1円60銭弱のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=160円29銭前後と同1円00銭強のユーロ安・円高だった。

 ベッセント米財務長官が8日朝の米CNBCの番組で「およそ70の国・地域が関税引き下げの交渉を持ちかけている」と話したことで、交渉が進むとの期待感からNYダウが一時1400ドル超上昇し、つれてドル円相場も147円60銭台に強含む場面があった。ただ、米国による相互関税が9日に発動されることから貿易摩擦の悪化や経済の先行き不透明感は根強く、NYダウが下げに転じるとリスク回避のドル売り・円買いが流入。米ホワイトハウス報道官が「中国に対する104%の関税を9日に発動させる」と述べ、米中の関税競争が激化していることもあり、一時145円90銭台まで下押した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0958ドル前後と前日に比べて0.0045ドル程度のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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