東京株式(大引け)=2644円安、トランプ関税リスク警戒で99%の銘柄が下落

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市況

 7日の東京株式市場はリスク回避の売りが加速、日経平均は一時3000円弱の下げで3万円トビ台まで売り込まれる場面があった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比2644円00銭安の3万1136円58銭と大幅に3日続落となった。プライム市場の売買高概算は36億6374万株、売買代金概算は6兆9893億円。値上がり銘柄数はわずかに6、対して値下がり銘柄数は1628、変わらずは3銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスクオフ一色。前週末の欧州株市場が全面安だったほか、米国株市場でもNYダウなど主要株価指数が軒並み大幅安に売り込まれ、東京市場もこれを引き継ぐ格好となった。日経平均は終値でも2600円を超える下げで連日の年初来安値更新。米国を含む世界の株式市場で、トランプ米政権の打ち出す関税政策がグローバル経済に及ぼす影響を懸念した売りが加速している。直近は中国が米国への報復関税を発表し、投資家のセンチメント悪化につながった。きょうは米株価指数先物が一段と売られていることで、個人投資家の追い証回避目的の投げ売りなども噴出した。売買代金上位100銘柄の中で高く引けた銘柄はゼロだった。個別株をみても下げた銘柄は1600を超え、プライム市場全体で99%強の銘柄が下落するという記録的な下げとなっている。

 個別では、前週末に続いて断トツの売買代金をこなした三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が大幅安で7日続落となったほか、売買代金3位に入った三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>も同じく7日続落で下げ止まらない。三菱重工業<7011.T>、川崎重工業<7012.T>、IHI<7013.T>など防衛関連が大きく売り込まれ、ディスコ<6146.T>、アドバンテスト<6857.T>など半導体主力株も大きく売り込まれた。トヨタ自動車<7203.T>が安く、ソフトバンクグループ<9984.T>の下げも目立つ。安川電機<6506.T>は一時ストップ安に売り叩かれた。マルマエ<6264.T>が値下がり率トップとなった。

 半面、GMOインターネット<4784.T>が唯一18%超の急騰と気を吐いた。

出所:MINKABU PRESS

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