話題株ピックアップ【夕刊】(2):青山商、トーセイ、イオン
投稿:
■青山商事 <8219> 1,833円 -98 円 (-5.1%) 本日終値 青山商事<8219>が下げ幅を縮小した。同社は7日午前10時30分、3月の月次売上高速報を開示した。ビジネスウェア事業の既存店売上高は前年同月比0.5%増と増収を確保し、買い戻しを誘ったようだ。全店ベースでは0.1%減だった。スーツやレディスなどが堅調に推移したという。 ■トーセイ <8923> 2,120円 -77 円 (-3.5%) 本日終値 トーセイ<8923>が後場に下げ幅を縮小した。同社は7日午後2時30分、25年11月期第1四半期(24年12月~25年2月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比32.1%増の460億6600万円、最終利益は同27.1%増の81億7600万円となった。大幅な増収増益となったことに加え、取得総数70万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.4%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いの実施も公表しており、株価のサポート要因となったようだ。自社株の取得期間は4月11日から11月30日まで。12~2月期は不動産売買をはじめとして各事業が順調に推移した。 ■阪急阪神リート投資法人 <8977> 139,600円 -4,100 円 (-2.9%) 本日終値 阪急阪神リート投資法人<8977>が軟調。シンガポールの投資ファンドである3Dインベストメント・パートナーズ系のシトコが阪急阪神Rに対して実施したTOB(公開買い付け)が、不成立となったことが7日に明らかになった。シトコが同日に関東財務局に提出した公開買付報告書によると、応募投資口の総数は152口で、買付予定数の下限(6万208口)に届かなかった。シトコによるTOB価格は1口14万3770円だった。2月13日にTOB実施が公表された後、阪急阪神RはTOB価格にサヤ寄せする動きをみせていたが、今回TOBが不成立に終わったことが判明すると、下押し圧力が高まった。 ■イオン <8267> 3,700円 -94 円 (-2.5%) 本日終値 イオン<8267>が3日ぶりに反落した。同社は前週末4日の取引終了後、25年2月期の連結業績に関し、これまで460億円と予想していた最終利益が285億円(前の期比36.2%減)で着地したようだと発表。増益予想から一転、減益で着地する格好となり、嫌気されたようだ。売上高は10兆1340億円(同6.1%増)と、計画に対し1340億円上振れしたようだ。食品・日用品を中心に必需品の売り上げが底堅く推移するなか、国内外でカードショッピング取扱高が増加した総合金融事業が貢献。いなげやを新規に連結化した影響も出た。一方、小売事業で粗利益率の改善が想定通りに進まなかったほか、総合金融事業においてカード不正利用被害による一過性の損失を計上。中国で展開する各事業など、エリア戦略や出店計画を見直すなか、減損損失や閉店関連損失も発生した。 ■マクドナルド <2702> 5,590円 -140 円 (-2.4%) 本日終値 日本マクドナルドホールディングス<2702>が反落。前週末4日の取引終了後に発表した3月度売上高で、既存店売上高は前年同月比5.1%増と3カ月連続で前年実績を上回ったものの、地合い悪に押される格好となった。春の風物詩としてお馴染みの「てりたまファミリー」を期間限定で全国の店舗で販売したことに加えて、3月10日から年間を通じてお得感を提供する「トクニナルド」キャンペーンをスタートしたことなどが奏功し、客数が同4.8%増となったことが寄与した。 ■ジンズホールディングス <3046> 6,260円 -100 円 (-1.6%) 本日終値 ジンズホールディングス<3046>は底堅い動きとなった。前週末4日の取引終了後に発表した3月度の月次売上状況(速報)で、国内アイウェアショップの既存店売上高が前年同月比18.5%増となり、26カ月連続で前年実績を上回ったことを好感する買いが下支えしたようだ。継続的な販促キャンペーンや新商品などによりレンズ、フレームともに高単価の商品が好調に推移したほか、花粉や紫外線対策といった季節性商品も売り上げを牽引した。なお、全店売上高は同21.7%増だった。 ■参天製薬 <4536> 1,415.5円 -15.5 円 (-1.1%) 本日終値 参天製薬<4536>がしっかり。同社は4日、開放隅角緑内障または高眼圧症の治療薬「タプコム」が中国の国家薬品監督管理局(NMPA)から製造販売承認を取得したと発表。同製剤は、参天薬とAGC<5201>により創製された防腐剤無添加の配合点眼剤。開放隅角緑内障・高眼圧症の患者を対象とする眼圧下降において、ベータ遮断薬またはプロスタグランジン誘導体単剤では効果が不十分で併用療法を必要とする患者および長期的な緑内障治療において防腐剤を含まない点眼剤が有用な患者を対象としている。 ■淀川製鋼所 <5451> 5,100円 -50 円 (-1.0%) 本日終値 淀川製鋼所<5451>が後場に下げ渋りの動きを見せた。同社は7日正午、6月30日を基準日として7月1日付で1株を5株に分割すると発表。これを材料視した買いが株価を下支えしたようだ。同社は株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図る。 ■ライズCG <9168> 659円 +52 円 (+8.6%) 本日終値 ライズ・コンサルティング・グループ<9168>は4日ぶりに反発。前週末4日の取引終了後、SHIFT<3697>と資本・業務提携すると発表しており、好材料視された。5月上旬の予定で、SHIFTがライズCG株式の33.0%(議決権所有割合ベース)にあたる801万9700株を76億1871万5000円で取得し、持ち分法適用会社化する。資本・業務提携によりライズCGは、戦略コンサルティングの案件をSHIFTグループの開発・テスト・保守・運用機能に連携させることで、獲得できる案件の幅を広げることが可能になるほか、SHIFTにとってもライズCGと協業することで、足もとで注力しているトップセールスの更なる拡大に取り組むことができる。なお、同件による業績への影響は軽微としている。 株探ニュース