東京株式(大引け)=6円高、4日ぶり小反発も米関税政策を警戒し上値重い

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市況

 1日の東京株式市場は大型株を中心に自律反発狙いの買いが入ったが、日経平均3万6000円近辺では上値が重く、わずかな上昇にとどまった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比6円92銭高の3万5624円48銭と小幅ながら4日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は17億5492万株、売買代金概算は4兆669億円。値上がり銘柄数は676、対して値下がり銘柄数は901、変わらずは60銘柄だった。

 きょうの東京市場は4月の新年度入り初日となったが、全体相場に勢いがなかった。前日の米国株市場でNYダウが400ドルを超える上昇をみせたことで、東京市場でもセンチメントが改善、主力株中心に買い戻され朝方は日経平均が大きく水準を切り上げる場面もあった。しかし、買い一巡後は次第に値を消し、後場は下げに転じる場面もみられた。トランプ米政権による相互関税の詳細発表や自動車関税の導入を前に、買い手控えムードが強い。半導体関連株などがまちまちだったほか、防衛関連株も冴えず、全体相場を押し上げる動きは希薄だった。なお、TOPIXも小幅プラス圏で引けているが、個別株でみると値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が上回った。売買代金は後場に膨らみ4兆円台にかろうじて乗せたが、総じて盛り上がりを欠いた。

 個別では、売買代金首位となったディスコ<6146.T>が堅調な値動きを示し、ファーストリテイリング<9983.T>もしっかり。リクルートホールディングス<6098.T>も買いが優勢だった。野村総合研究所<4307.T>が大きく水準を切り上げたほか、フジ・メディア・ホールディングス<4676.T>も上昇した。任天堂<7974.T>も頑強だった。エイチ・アイ・エス<9603.T>が値上がり率トップに買われ、オープンハウスグループ<3288.T>、サンケン電気<6707.T>、日本調剤<3341.T>なども値を飛ばしている。このほか、第一三共<4568.T>も活況高。

 半面、売買代金2位のアドバンテスト<6857.T>への売りが止まらず、フジクラ<5803.T>も下値模索。川崎重工業<7012.T>、IHI<7013.T>なども軟調。ディー・エヌ・エー<2432.T>が安く、サンリオ<8136.T>の下げも目立っている。オイシックス・ラ・大地<3182.T>、新光電気工業<6967.T>が急落したほか、日本ヒューム<5262.T>も大幅安。ドリームインキュベータ<4310.T>、インターメスティック<262A.T>なども大きく値を下げた。

出所:MINKABU PRESS

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