話題株ピックアップ【夕刊】(1):HIS、オープンH、しまむら

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■エイチ・アイ・エス <9603>  1,635円   +207 円 (+14.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 エイチ・アイ・エス<9603>が3日ぶりに大幅反発。同社は3月31日取引終了後、25年10月期第1四半期(24年11月~25年1月)の決算を発表、売上高は前年同期比16%増の933億3300万円と2ケタ増収を確保し、営業利益は同61%増の52億900万円と大幅な伸びを達成した。海外旅行を軸とする主力の旅行事業が欧州方面を中心に好調で、国内ではインバウンド効果が発現し、ホテル宿泊単価の上昇や稼働率向上が寄与している。これを好感する買いを呼び込んだ。

■オープンハウスグループ <3288>  6,197円   +626 円 (+11.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 オープンハウスグループ<3288>は急反発し年初来高値を更新。3月31日の取引終了後、25年9月期の連結業績予想について、売上高を1兆3000億円から1兆3100億円(前期比1.1%増)へ、営業利益を1300億円から1430億円(同20.1%増)へ、純利益を820億円から1000億円(同7.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を84円から94円へ引き上げたことが好感された。戸建関連事業における首都圏を中心とした都市部における安定した需要や、前期から取り組んできた利益率改善の取り組みが奏功したことなどが要因としている。なお、年間配当予想は178円(前期166円)となる。同時に、上限を375万株(発行済み株数の3.25%)、または150億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は5月1日から9月30日までで、機動的な資本政策並びに株主価値の向上を目指すためとしている。

■しまむら <8227>  9,270円   +707 円 (+8.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 しまむら<8227>が続伸。同社は3月31日の取引終了後、25年2月期の連結決算発表にあわせ、26年2月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比2.3%増の428億5800万円と、前期に続き過去最高益の更新を計画する。更に、前期の期末配当を従来の見通しから10円増額したうえで、今期の年間配当予想は同5円増配の205円としており、評価されたようだ。今期の売上高予想は前期比4.1%増の6926億4000万円とした。グループ全体で52店舗の新規出店と19店舗の閉店を予定する。既存店売上高の伸長とともに商品力・販売力の強化を図り、収益拡大につなげる。25年2月期の売上高は前の期比4.8%増の6653億5800万円、最終利益は同4.5%増の418億8500万円だった。

■シナネンHD <8132>  6,300円   +340 円 (+5.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 シナネンホールディングス<8132>が急反発。3月31日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を28億円から36億円(前の期7億1100万円の赤字)へ、最終利益を18億円から30億円(同10億3900万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。石油類の販売数量減少により売上高は3400億円から3148億円(前の期比9.6%減)へ下方修正したものの、電力事業で市場連動型プランへの移行と管理体制の見直しが寄与し黒字回復が順調に進んだことや、石油事業で灯油取引の収益性が改善したことなどが利益を押し上げる。

■フジHD <4676>  2,687.5円   +135.5 円 (+5.3%)  本日終値
 フジ・メディア・ホールディングス<4676>が大幅に5日続伸。同社は3月31日の取引終了後、元タレントの中居正広氏を巡る一連の問題に関し、第三者委員会の調査報告書を受領したと発表した。一連の騒動が終息に向かい、ガバナンス体制も改善に向けて前進するとの見方が株式市場に広がり、PBR(株価純資産倍率)が低水準にあることも相まって、買いが集まったようだ。同日にフジHDは人権・コンプライアンスに関する対応の強化策についても発表。グループ人権委員会を設立するとともに、コンプライアンス所管部署を強化する方針を示した。

■コスモスイニシア <8844>  1,163円   +52 円 (+4.7%)  本日終値
 コスモスイニシア<8844>が大幅高で時価は2013年以来12年ぶりの高値水準に浮上している。衰えを知らぬインバウンド消費熱はホテルなど宿泊施設の単価と稼働率いずれも上昇させ、関連企業の収益に貢献している。また、不動産投資分野でも海外マネーの存在が大きく、都心部を中心にマンションや地価上昇を後押ししている。そのなか、同社は都市部を中心にマンション開発・販売を手掛けるほか、外国人観光客の長期滞在向けアパートメントホテルなどでも実績が高い。インバウンドの恩恵を正面から享受し、業績は高成長トレンドに突入している。それに対してPERやPBRが非常に低く、株式需給面でも戻り売り圧力の希薄な実質青空圏を走る展開にある。 

■TOPPAN <7911>  4,154円   +100 円 (+2.5%)  本日終値
 TOPPANホールディングス<7911>が4日ぶりに反発した。SMBC日興証券は3月31日、TOPPANの投資評価を「2」から最上位の「1」に引き上げた。目標株価は4200円から5200円に増額修正している。半導体パッケージ基板の「FC-BGA」について、業界環境が冴えないなかでも利益を創出し、株式市場からの期待が高まっていると指摘。生活・産業事業分野のフィルム・パッケージ事業の成長とともに、FC-BGAの生産能力拡大も進めば、業績拡大の確度が更に高まる可能性があるとみる。同証券はTOPPANの26年3月期営業利益予想を従来の1080億円から1120億円に引き上げた。

■愛知製鋼 <5482>  7,180円   +170 円 (+2.4%)  本日終値
 愛知製鋼<5482>が続伸。3月31日の取引終了後、自社株12万7488株を同日付で消却したと発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1910万9187株となる。

■芙蓉総合リース <8424>  3,913円   +54 円 (+1.4%)  本日終値
 芙蓉総合リース<8424>は3日ぶり反発。3月31日取引終了後、連結子会社の芙蓉オートリースがイーストン(埼玉県春日部市)から鉛蓄電池の再生事業「MOTTA(モッタ)」を譲り受けたと発表した。4月1日から営業開始する。これが材料視されたようだ。

■豊田自動織機 <6201>  12,765円   +60 円 (+0.5%)  本日終値
 豊田自動織機<6201>がしっかり。SBI証券が3月31日、豊田織の目標株価を1万5000円から1万7000円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。産業車両事業では、重点施策であったバリューチェーン強化が収益性の向上に奏功し、物流ソリューションも復調傾向にあると指摘。保有するトヨタ自動車<7203>株の売却を含めた資産の効率化進展にも期待したい、とする。同証券は豊田織の26年3月期の営業利益予想を2540億円から2650億円に引き上げた。





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