話題株ピックアップ【夕刊】(1):山岡家、アイダ、ニトリHD
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■丸千代山岡家 <3399> 3,575円 +255 円 (+7.7%) 本日終値 丸千代山岡家<3399>が反発。前週末28日の取引終了後に発表した28年1月期を最終年度とする中期経営計画で、最終年度に売上高500億円(25年1月期345億8500万円)、経常利益率10.5%(同11.1%)を目指すとしたことが好感された。また、配当性向を段階的に20%(同2.8%)まで引き上げることも目標としている。 ■アイダエンジニアリング <6118> 895円 +63 円 (+7.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ アイダエンジニアリング<6118>は反発。前週末28日の取引終了後、350万株(発行済み株数の5.66%)、または30億円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は5月1日から7月31日までで、取得した全株式は9月30日付で消却する予定だ。 ■富山第一銀行 <7184> 1,147円 +59 円 (+5.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位 富山第一銀行<7184>が大幅反発。前週末28日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を120万株(発行済み株数の1.88%)、または10億円としており、取得期間は4月1日から9月30日まで。株主還元や資本効率向上を図ることが目的としている。同時に25年3月期の期末配当予想を15円から19円へ引き上げた。年間配当予想は34円(前期25円)となる。 ■Synspective <290A> 765円 +39 円 (+5.4%) 本日終値 Synspective<290A>が大幅続伸。同社はきょう、昨年に引き続き内閣府宇宙開発戦略推進事務局の「令和7年度小型SAR衛星コンステレーションの利用拡大に向けた実証」に採択されたことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。契約内容は2つあり、ひとつが「期間(予定)が今年3月27日から来年3月31日まで」の案件で、落札金額は6億8100万円(税抜き)。もうひとつが「期間(予定)が今年4月1日から来年3月31日まで」の案件で、落札金額は3億8600万円(税抜き)。両案件は、国内各省庁でのSARデータの本格的な利用を拡大していくため、さまざまな行政分野において、小型SAR衛星コンステレーションを試用し、潜在的な利用ニーズを有する行政分野において利用実証を行い、行政実務利用の観点からの有効性、実用性を検証・評価、整理する、内閣府が推進する実証事業となっている。 ■技術承継機構 <319A> 4,465円 +185 円 (+4.3%) 本日終値 技術承継機構<319A>が大幅高で7日ぶりに反発。この日の寄り前に、子会社NGTG11を通じて、センターレス研削・平面研削加工と自社開発製品(「コッくん」シリーズ)の販売を行うミヤサカ工業(長野県茅野市)の全株式を4月1日付で取得し子会社化すると発表したことが好感された。技術承継機構は製造業と製造業に関連する企業の譲受及び譲受企業の経営支援に取り組む連続買収企業であり、ミヤサカ工業のセンターレス研削技術は世界のものづくりを下支えする社会的意義の高いものであると判断したという。取得価額は非開示。なお、25年12月期業績への影響は軽微としている。 ■トプコン <7732> 3,256円 +126 円 (+4.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位 トプコン<7732>が反発した。同社は前週末28日の取引終了後、米投資ファンドのKKRや産業革新投資機構(JIC)と組み、経営陣が株式の一部を取得するMBO(経営陣が参加する買収)を実施すると発表した。非公開化を目的としてTOB(株式公開買い付け)を実施する。買付価格は1株3300円で、トプコンの株価はこれにサヤ寄せする格好となった。買付予定数の下限は5286万1561株で、上限は設定しない。今年7月末頃をメドとして買い付け開始を目指す。TOBが成立した場合、所定の手続きを経てトプコンの株式は上場廃止となる見通し。東京証券取引所は28日付で、トプコン株を監理銘柄(確認中)に指定した。 ■松屋 <8237> 1,064円 +28 円 (+2.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位 松屋<8237>は底堅い。同社は前週末28日の取引終了後、前期の期末配当予想をこれまでの7円から9円に2円増額すると発表。株主還元姿勢を評価した買いが株価を下支えしたようだ。年間配当予想は12円(前の期比2円増配)となる。 ■ニトリホールディングス <9843> 14,830円 +330 円 (+2.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位 ニトリホールディングス<9843>が3日続伸と全体相場に逆行、一時445円高の1万4945円まで上値を伸ばし、今月18日以来となる1万5000円台回復を目前に捉える場面もあった。株価は年初から下値模索の動きを続け、前週末に1万4265円で昨年来安値を更新していたが、時価は大底圏とみた押し目買いが優勢となった。足もとで1ドル=149円ちょうど近辺まで円高が進行していることで、ハイテク株への売りに拍車がかかっているが、円高によって収益メリットを享受する同社にとっては追い風環境にある。 ■日本化薬 <4272> 1,412円 +15.5 円 (+1.1%) 本日終値 日本化薬<4272>が軟地合いのなか反発。前週末28日の取引終了後に、昨年11月に発表した650万株を上限とする自社株買いを中止し、改めて上限を1400万株(発行済み株数の8.76%)、または170億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は4月14日から来年3月31日までで、取得した全株は消却する予定という。 ■ポラリスHD <3010> 190円 +1 円 (+0.5%) 本日終値 ポラリス・ホールディングス<3010>は後場プラスに転換。午後1時ごろ、子会社フィーノホテルズが、静岡県伊東市の小規模高級ホテル「ホテルふたり木もれ陽」及び京都市下京区のアップスケールクラスの宿泊特化型ホテル「(仮称)京都麩屋町通ホテル」の運営委託契約をそれぞれ締結したと発表しており、好材料視された。「ホテルふたり木もれ陽」の運営開始は25年5月、「(仮称)京都麩屋町通ホテル」の運営開始は25年9月を予定しており、同件による25年3月期業績への影響はないとしている。 株探ニュース