前週末28日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■QPS研究所 <5595>  939円 (+37円、+4.1%)

 QPS研究所 <5595> [東証G]が3日ぶり大幅反発。27日取引終了後、過去に獲得した大型受注の内容に変更が生じたと発表した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)から受注した「軌道上エッジコンピューティング技術の軌道上実証研究」について、受注金額が1億7400万円から13億7700万円に大幅に増加した。これが買い材料視された。同実証研究における衛星の打ち上げ実施計画に関し、JAXAとの調整が完了したため、その実施条件を反映したという。研究期間は2026年9月まで。なお、今後の業績に与える影響は現在精査中とした。

■白鳩 <3192>  269円 (+8円、+3.1%)

 白鳩 <3192> [東証S]が大幅反発。27日の取引終了後、京都市伏見区に賃貸用不動産として保有する土地・建物を売却するのに伴い、26年2月期第1四半期に固定資産売却益約6億7000万円を特別利益として計上すると発表したことが好感された。

■阪急阪神 <9042>  4,138円 (+114円、+2.8%)

 阪急阪神ホールディングス <9042> [東証P]が3日続伸。27日の取引終了後、株主還元方針の変更とともに、26年3月期の配当予想を開示。これが株価の支援材料となったようだ。従来は総還元性向を30%とする方針としていたが、これを「50%を目安」に引き上げる。更に、年間配当金額の下限を100円とする方針も加えた。新たな方針のもと、26年3月期の配当予想については中間50円、期末50円の合計100円とする計画。今期の年間配当予想と比べて40円増配の見通しとした。加えて同社は阪急バスと阪神バスの値上げの実施も発表している。

■ジェイリース <7187>  1,467円 (+34円、+2.4%)

 ジェイリース <7187> [東証P]が上伸。27日の取引終了後、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)専用の家賃保証サービス「コサージュ」を4月1日に提供開始すると発表しており、好材料視された。高齢化を背景にサ高住の増加が見込まれるなか、入居申し込み時に連帯保証人の確保が難しい場合や、契約時に必要な初期費用を用意することが困難な高齢者が少なくないことから賃貸型サ高住専用の家賃保証サービスとして同サービスを開発したという。サ高住にはさまざまなサービスの付帯があるが、付帯サービス全体も含めた保証がこれまでほぼなかったことから、同社では新たなマーケットを開拓できると期待している。

■シンクロ <3963>  517円 (+11円、+2.2%)

 シンクロ・フード <3963> [東証P]が3日続伸。27日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、イギリスに拠点を置く投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズによる株式保有割合が5.18%と、新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。なお保有目的は純投資及び重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は3月19日としている。

■LAホールデ <2986>  7,270円 (+150円、+2.1%)

 LAホールディングス <2986> [東証G]が続伸。28日午前11時30分ごろ、25年12月期から中間配当を実施すると発表しており、好材料視された。25年12月期は従来、期末一括330円の配当を計画していたが、中間・期末各165円の年330円に修正する。

■SPDR <1326>  42,850円 (+880円、+2.1%)

 SPDRゴールド・シェア <1326> [東証E]が反発。NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信 <1328> [東証E]、WisdomTree 金上場投資信託 <1672> [東証E]といった金ETFが高かった。27日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、6月限が前日比38.6ドル高の1トロイオンス=3090.9ドルに上昇。一時、3102ドル台に乗せ最高値を更新した。トランプ政権による米自動車関税が経済に与える影響が警戒されるなか、安全資産である金に資金が流入した。

■ミガロHD <5535>  2,595円 (+40円、+1.6%)

 ミガロホールディングス <5535> [東証P]が6日ぶり反発。27日の取引終了後、5月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。前回の株式分割決定時よりも株価が上昇しているため、投資家層の裾野拡大という方針・目的を遂行するために分割を実施するとしている。

■カルナバイオ <4572>  299円 (+3円、+1.0%)

 カルナバイオサイエンス <4572> [東証G]が続伸。27日の取引終了後、4月25日から30日まで開催されるアメリカ癌学会(AACR)年次総会において、同社が開発中のCDC7阻害剤モンゾセルチブ(AS-0141)の非臨床研究に関する発表を行うとしており、好材料視された。モンゾセルチブは現在、日本国内において進行・再発・難治性または遠隔転移を伴う悪性腫瘍患者を対象とした臨床試験を実施中の医薬品候補化合物。同社はAACR年次総会で、急性骨髄性白血病治療薬であるDNAメチル基転移酵素(DNMT)阻害薬及びB細胞リンパ腫因子-2(BCL-2)阻害薬との組み合わせによる3剤併用効果に関し、新たな非臨床研究の発表を行うとしている。

※28日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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