午前:債券サマリー 先物は急反発、リスク回避姿勢強まる 長期金利1.515%に急低下

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市況

 11日午前の債券市場で、先物中心限月3月限は急反発した。米国の景気減速懸念が広がるなか、10日の米株式市場で主要株価指数が大幅安となった。リスク回避ムードが優勢となり、安全資産と位置付けられる国債を選好する姿勢が強まった。

 東京市場で日経平均株価は11日、下げ幅が一時1000円を超え、フシ目の3万6000円を割り込む場面があった。トランプ米大統領が9日放送のFOXニュースのインタビューで、米国の景気減速の可能性について明確に否定しなかったことを受け、週明け10日のNYダウは一時1100ドルを超す下げとなり、米株の急落に追従する形で日本株も下値を模索した。朝方に内閣府は24年10~12月期の実質国内総生産(GDP)の改定値を発表。年率換算で前期比2.2%増と、1次速報の2.8%増から下方修正された。円債相場には支援材料と受け止められた。

 日銀は11日、定例の国債買い入れオペを3本、通告した。対象は「残存期間1年超3年以下」と「同5年超10年以下」、「同25年超」。オファー額は予定通りとなった。

 先物3月限は前営業日比65銭高の138円87銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回りは同0.055ポイント低い1.515%を付けた。

出所:MINKABU PRESS

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