午前:債券サマリー 先物急反落、長期金利1.550%に上昇し09年6月以来の高水準
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10日午前の債券市場で、先物中心限月3月限は急反落した。前週末の米債券市場で長期債相場が下落(金利は上昇)したことや、日銀の追加利上げ観測が重荷となった。 2月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びがコンセンサスに対して下振れして着地したほか、失業率は前月から上昇した。もっとも、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は講演で、米国経済は堅調なペースで成長しているとの見方を示した。これを受け、米国債には買い持ち高を圧縮する目的の売りが出た。 厚生労働省が10日朝に発表した1月の毎月勤労統計は、実質賃金が3カ月ぶりにマイナスとなった。今年の春闘での賃上げ率に市場の関心が向かうなかで、円債相場への反応は比較的軽微なものとなったが、日銀が追加利上げに踏み切る可能性が引き続き意識され、円債は売りが優勢となった。 財務省は同日、5年債入札を通告した。発行予定額は2兆3000億円程度。クーポンは1.1%に切り上がった。中期債価格の先安観がくすぶるなかで、入札結果に対しては一定の警戒感が広がっているようだ。 先物3月限は前営業日比30銭安の138円32銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.030ポイント高い1.550%に上昇。2009年6月以来の高水準で推移している。 出所:MINKABU PRESS