【↑】日経平均 大引け| 反発、トランプ演説を経て不安心理後退 (3月5日)
【↑】日経平均 大引け| 反発、トランプ演説を経て不安心理後退 (3月5日)
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日経平均株価 始値 37345.74 高値 37606.34(13:19) 安値 37178.72(09:27) 大引け 37418.24(前日比 +87.06 、 +0.23% ) 売買高 19億0731万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆8623億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は反発、欧米株安も頑強な値動き 2.NYダウ600ドル超の下げも、買い優勢で始まる 3.トランプ演説を経て、投資家の不安心理が後退 4.後場は買いに厚み加わるも伸び切れず上値重い 5.防衛関連株が物色人気、半導体関連はまちまち ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比670ドル安と続落した。カナダ・メキシコ関税発動でリスク回避の売りが優勢となった。 東京市場では、方向感の見えにくい展開だったが、欧米株安にもかかわらず日経平均株価は下値抵抗力を発揮し、後場は終始プラス圏で推移した。 5日の東京市場は、朝方はリスクオフの地合いが意識された。前日の欧州株市場が全面安商状となり、独DAXが急落。米国株市場でもNYダウが600ドル超の下落をみせるなど荒れた値動きで、日経平均も下値を試す展開を余儀なくされるとみられた。ところが、朝方は売り買い交錯もプラス圏でのスタートとなり、その後は下げに転じる場面はあったものの、後場に入ると買いに厚みが加わり一時3万7600円台まで水準を切り上げた。トランプ米大統領の施政方針演説の内容が注目されたが、関税について日本が名指しされるようなことはなく、過度な不安心理の後退からリスクを取る動きを誘発した。ただ上値も重く、引けにかけて日経平均は上げ幅を縮小する形に。プライム市場の売買代金は4兆8000億円台で前日と同水準だった。 個別では、売買代金トップとなったIHI<7013>が大幅高、川崎重工業<7012>も活況高に買われた。フジクラ<5803>も商いを膨らませ大きく水準を切り上げている。レーザーテック<6920>が上昇、ソシオネクスト<6526>も値を上げた。ファーストリテイリング<9983>の上げ足も目立つ。キーエンス<6861>も高い。高圧ガス工業<4097>、内田洋行<8057>、DMG森精機<6141>が急騰したほか、三井E&S<7003>も商いを伴い値を飛ばした。レノバ<9519>、横河電機<6841>なども物色人気に。 半面、ディスコ<6146>の大幅安が目を引くほか、東京エレクトロン<8035>も売りに押された。みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクも冴えない。リクルートホールディングス<6098>が売られ、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も軟調。アドバンスクリエイト<8798>が急落。イオンファンタジー<4343>、ダイドーグループホールディングス<2590>が大幅安となり、ヤマシンフィルタ<6240>、SREホールディングス<2980>なども下値を探った。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、トヨタ <7203>、フジクラ <5803>、SBG <9984>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約123円。うち70円はファストリ1銘柄によるもの。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、コナミG <9766>、ディスコ <6146>、リクルート <6098>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約103円。 東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)輸送用機器、(3)繊維製品、(4)鉱業、(5)金属製品。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)空運業、(3)サービス業、(4)精密機器、(5)銀行業。 ■個別材料株 △フロンテオ <2158> [東証G] 塩野義 <4507> との共同開発機器の治験届提出。 △高圧ガス <4097> [東証P] 株式売り出し中止で空売りの買い戻し。 △ノート <5243> [東証G] 個人投資家向けIPセミナーに鹿島CFOが登壇へ。 △DMG森精機 <6141> [東証P] ドイツ債務抑制策の緩和巡る与野党合意で受注増の思惑。 △マルマエ <6264> [東証P] 受注好調で9~2月期上方修正。 △横河電 <6841> [東証P] 1200万株を上限とする自社株買いを実施へ。 △三井E&S <7003> [東証P] ランプ米大統領「造船局」新設意向表明で思惑。 △内田洋 <8057> [東証P] 第2四半期収益急回復で通期予想を上方修正。 △タカチホ <8225> [東証S] アジア投資 <8518> と業務提携。 △セキド <9878> [東証S] 株主優待制度変更で優待利回り妙味が高まる。 ▼DyDo <2590> [東証P] 25年1月期営業28%増益も市場期待に届かず。 ▼ジーエヌアイ <2160> [東証G] 株価変動でコメントを開示。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)高圧ガス <4097>、(2)内田洋 <8057>、(3)DMG森精機 <6141>、(4)三井E&S <7003>、(5)レノバ <9519>、(6)フジクラ <5803>、(7)古野電 <6814>、(8)横河電 <6841>、(9)IHI <7013>、(10)円谷フィHD <2767>。 値下がり率上位10傑は(1)Aクリエイト <8798>、(2)イオンファン <4343>、(3)DyDo <2590>、(4)ディスコ <6146>、(5)トランシティ <9310>、(6)ヤマシン―F <6240>、(7)SREHD <2980>、(8)NJS <2325>、(9)ブラザー <6448>、(10)松竹 <9601>。 【大引け】 日経平均は前日比87.06円(0.23%)高の3万7418.24円。TOPIXは前日比8.03(0.30%)高の2718.21。出来高は概算で19億0731万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1090、値下がり銘柄数は489となった。東証グロース250指数は639.00ポイント(7.46ポイント安)。 [2025年3月5日] 株探ニュース