<動意株・28日>(大引け)=サイフューズ、ReYuu、北陸電など
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サイフューズ<4892.T>=高値圏で強調展開続く。同社はきょう、3D細胞製品に関して、ヒト体内の機能の一部を対外で再現した「機能性細胞デバイス」の商標登録と、「ヒト3Dミニ肝臓」に関する国際特許登録などを完了したと発表。朝方の上昇が一服した後、下げに沈む場面があったが、発表を手掛かり視した買いが入り再びプラス圏に浮上した。知的財産権に関して、同社は基盤技術である「バイオ3Dプリンティング」によって人間の肝臓が持つさまざまな機能の再現可能性を更に高めるグローバル特許であるとし、今後の新製品の創出につながることが見込まれると指摘。あわせて、3D細胞製品の販路拡大を進め、グローバル展開に向けた活動を本格化させる方針を示している。 ReYuu Japan<9425.T>=後場上げ幅拡大しストップ高。この日、同社の筆頭株主であるショーケース<3909.T>が保有するReYuu株の一部をシンガポールに拠点を置くSeacastle社に売却すると発表した。ショーケースが保有する231万株のうち、181万株(議決権所有割合33.21%)を譲渡する。Seacastle社はReYuuの筆頭株主となる見通し。Seacastle社はReYuuの持つリユーススマートフォンの調達能力や市場の成長性を高く評価しており、海外での売上高や利益の拡大が期待できる可能性があると判断したという。発表内容を材料視した買いが集まったようだ。 北陸電力<9505.T>=3日ぶり大幅反発。27日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を8550億円から8600億円(前期比6.4%増)へ、純利益を450億円から650億円(同14.4%増)へ上方修正すると発表。これが好感されている。水力増や総販売電力量増、燃料費減、諸経費減などを踏まえて修正した。配当予想も17円50銭から20円(前期7円50銭)に増額修正した。 愛知製鋼<5482.T>=切り返し急。同社は26日の取引時間中に27年3月期までの中期経営計画を更新したと発表。株主還元を強化させる方針を示し、年間約20~30億円としていた株主還元額について、27年3月期までの3カ年において通常配当の総額で年間30~40億円、更に追加の株主還元として400億円程度実施すると公表していた。27日の取引終了後には、新たな中期計画の方針を踏まえ、取得総数65万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.3%)、取得総額43億9400万円を上限とする自社株買いを立会外で実施すると開示。東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT―3)情報によると、28日朝に愛知鋼は上限となる65万株の買い付けを行った。今回の取得額から、同社が自社株買いを継続し、株式需給が一段と引き締まることへの期待感が改めて膨らんだようだ。株価は25日移動平均線を下回ったところで、押し目買いが入り切り返す格好となった。 Shinwa Wise Holdings<2437.T>=急伸。底値もみ合い圏から離脱の動きを示している。同社は美術品公開オークションの企画・運営で業界首位級の実績を有しており、時流を捉えたNFTアート分野の育成などにも注力している。業績は24年5月期に最終大幅赤字となるなど苦戦を強いられていたが、足もとでは回復色をみせている。27日取引終了後に発表した25年5月期上期(24年6~11月)決算は最終損益が1億8900万円の黒字に浮上した。これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。 わかもと製薬<4512.T>=物色人気集め300円台乗せ。英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズが27日付で提出した大量保有報告書によると、アセット・バリューのわかもと株式保有比率は6.14%となり、新たに5%を超過したことが分かった。アセット・バリューはアクティビストとして知られ、今回のわかもと株式の保有目的も「純投資及び重要提案行為などを行うこと」としており、今後株式価値の向上に対する思惑がわかもとの株価を強く刺激する格好となっている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS