午前:債券サマリー 先物反発、株安で安全資産の債券に資金 長期金利1.375%に低下
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28日午前の債券市場で、先物中心限月3月限は反発した。この日は日経平均株価が一時1100円を超す下げとなった。投資家のリスク許容度が低下し、安全資産とされる債券に資金を配分する流れが強まった。 27日の米株式市場でエヌビディア<NVDA>株が大幅安となったほか、トランプ米大統領が3月4日からメキシコとカナダへの関税を発動させる意向を表明。中国に対しては追加で10%の関税を課す方針を明らかにした。米国の景気減速懸念も株式市場には逆風となった。 総務省が28日朝に発表した2月の東京都区部消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除いたコアCPIが前年同月比でプラス2.2%となった。伸び率は前月から低下し、市場予想に対して下振れして着地した。日銀の早期利上げ観測を弱める方向に作用し、債券買いを誘う要因となった。 先物3月限は前営業日比26銭高の139円78銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.025ポイント低い1.375%で推移している。 出所:MINKABU PRESS