前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
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■エコナック <3521> 169円 (+36円、+27.1%) 一時ストップ高 エコナックホールディングス <3521> [東証S]が3日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。26日前引け後、25年3月期連結業績予想について売上高を19億円から20億円(前期比5.7%増)へ、営業利益を2億4000万円から3億円(同59.6%増)へ上方修正すると発表した。あわせて配当予想を年5円で復配するとしており、これを好感した買いが集まった。主力の温浴事業が全体を押し上げる見込み。温浴施設「テルマー湯 新宿店」が外国人観光客の来店増加や値上げ効果で想定超に。「テルマー湯 西麻布店」と、併設する宿泊施設も好調という。 ■JPHD <2749> 605円 (+88円、+17.0%) 一時ストップ高 東証プライムの上昇率トップ。JPホールディングス <2749> [東証P]が8日ぶり急反騰。同社は保育園運営を中心とする子育て支援事業を展開するが、業績は児童数の増加が顕著で、会社側の想定を大きく上回って好調に推移している。25日取引終了後、25年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の47億5100万円から57億円に大幅増額、前期比24%増益で過去最高を大幅に更新する見通し。また、好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当を従来計画の9円50銭から12円(前期実績は8円)の2円50銭上乗せするほか、株主優待制度の導入も併せて発表した。その内容は毎年3月末と9月末時点で500株以上を6ヵ月以上継続保有する株主を対象に、1万円分のQUOカードを年2回贈呈するというもので、実質配当利回りの大幅上昇を好感した買いが集中した。 ■スマイルHD <7084> 1,049円 (+150円、+16.7%) ストップ高 Smile Holdings <7084> [東証G]がストップ高。25日の取引終了後、25年3月期において初配を実施する方針を発表。高配当利回りに着目した買いを集めた。期末配当で95円を実施する見通し。前日終値をベースとした配当利回りは10.6%。同社は成長投資を続けつつ、安定的な配当を行う指標としてDOE(株主資本配当率)の目安を4~5%、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)に対する配当額の比率の目安を25~35%とする方針を示している。 ■アディッシュ <7093> 576円 (+80円、+16.1%) ストップ高 アディッシュ <7093> [東証G]がストップ高。同社は26日午前11時、ブランドのマーケティング画像・動画を自動で制作するAIソリューションを提供する韓国のVCAT AI社との間で、パートナーシップ契約を締結したと発表し、材料視されたようだ。アディッシュはVCAT AI社の販路拡大支援や同社の自動コンテンツ生成プラットフォームの代理販売などを展開。日本での事業成長を後押しする。VCAT AI社の顧客に対しアディッシュのサービスも提供していく。 ■トラースOP <6696> 498円 (+47円、+10.4%) 一時ストップ高 トラース・オン・プロダクト <6696> [東証G]が続急騰、一時ストップ高となった。25日の取引終了後、AI電力削減ソリューション「AIrux8」が大手電子機器メーカーの事業所に導入されることになったと発表しており、これを好材料視した買いが流入した。同件の売り上げ計上は26年1月期第1四半期を予定しており、導入エリアの拡大が進んだ場合、26年1月期以降、中長期的に業績向上に貢献するとしている。 ■愛知鋼 <5482> 7,790円 (+510円、+7.0%) 東証プライムの上昇率4位。愛知製鋼 <5482> [東証P]が4日続急伸。26日、27年3月期までの中期経営計画について、アップデートしたと発表。更新版の計画のなかで株主還元に関して、配当性向40%以上(従来は30%を目安)とする方針を示したほか、これまで年間約20~30億円としていた株主還元額については、27年3月期までの3カ年において通常配当の総額で年間30~40億円、更に追加の株主還元として400億円程度実施する方針を示した。発表内容を好感した買いが集まったようだ。 ■アジャイル <6573> 81円 (+5円、+6.6%) アジャイルメディア・ネットワーク <6573> [東証G]が4日ぶり急反発。25日の取引終了後に定款の一部変更を発表しており、これを好材料視した買いが入った。子会社を含めた今後の事業展開及び事業内容の多様化に対応するのが狙いとしており、不動産の取得、販売、賃貸、管理、仲介並びに調査業務や教育人材派遣に関するマネジメントサービス及び労働者派遣事業に関する業務、M&A仲介業務及びM&Aアドバイザー業務、古物営業法に基づく古物の販売、酒類販売業、有価証券に関する投資及び運用、暗号資産に関する投資及び運用などを追加する。なお、3月28日に開催予定の定時株主総会に付議するとしている。 ■秋田銀 <8343> 2,395円 (+135円、+6.0%) 東証プライムの上昇率7位。秋田銀行 <8343> [東証P]が続急伸。同行は25日取引終了後、期末配当を従来計画比15円増額の60円にすると発表しており、これが好感されたようだ。これにより、中間配当45円とあわせた年間配当は105円(前期は80円)となる見通し。同行は業績見通しや市場環境などを考慮のうえ、純利益に対する配当性向30%以上を目標に株主利益の充実と資本効率の向上を目指している。 ■フルッタ <2586> 143円 (+8円、+5.9%) フルッタフルッタ <2586> [東証G]が3日ぶり急反発。26日午後2時ごろ、同社のアサイーを使用した「豆乳アサイーバナナスワークル」がタリーズコーヒージャパン(東京都新宿区)から季節限定で販売されると発表しており、好材料視された。タリーズ社では05年からドリンクやスイーツメニューとしてアサイーを導入してきたが、今回は「豆乳LOVERS」と題して、植物性ミルクの代表格である豆乳を使用したドリンクシリーズの一つとして3月5日から販売される。 ■ユニネク <3566> 517円 (+21円、+4.2%) ユニフォームネクスト <3566> [東証G]が3日ぶり大幅反発。26日朝の日本経済新聞電子版で、「売上高200億円の達成に向けて法人営業を強化する」と報じられており、好材料視された。記事によると、これまでに対法人のホールセール部門で営業人員を増やしたほか、クラウド上で企業からの注文を取りまとめるシステム「ユニネク」の提供も開始したという。また、広告も法人が目に付きやすい媒体重視に切り替え、更なる認知度拡大に取り組むとしている。 ■共和電 <6853> 437円 (+17円、+4.1%) 共和電業 <6853> [東証S]が大幅反発。同社は強度を測定する「ひずみゲージ」を中心に各種センサーを手掛ける。24年12月期は営業23%増益を達成し、25年12月期も電動車開発向け案件の測定器需要などを取り込み増益基調が維持される見通しにある。そうしたなか、25日取引終了後に新たに策定した中期経営計画を公表、数値目標として27年12月期に売上高170億円(前期実績153億5000万円)、営業利益17億円(同13億5600万円)を掲げており、これを手掛かり材料に投資資金を引き寄せた。 ■テセック <6337> 1,523円 (+51円、+3.5%) テセック <6337> [東証S]が大幅反発。25日の取引終了後に上限を8万株(発行済み株数の1.44%)、または1億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。取得期間は3月3日から3月31日までで、株主還元の充実及び資本効率の向上を図り、企業環境の変化に対応した機動的な経営を遂行することが目的という。 ■バイタルKS <3151> 1,176円 (+35円、+3.1%) バイタルケーエスケー・ホールディングス <3151> [東証P]が大幅続伸。25日の取引終了後、25年3月期の業績・配当予想の修正について発表。今期の売上高予想を100億円増額して6000億円(前期比2.1%増)、経常利益予想を3億円増額して67億円(同2.2%増)に引き上げた。経常利益は減益予想から一転、増益を計画する。更に期末配当予想を2円増額して24円に見直しており、これらを評価した買いを誘ったようだ。医薬品卸売事業で抗がん剤を中心とした新薬創出加算品や、各種ワクチンの販売が増加した。インフルエンザの急速な感染拡大に伴い、検査キットや治療薬の販売も伸びた。年間配当予想は45円(同3円増配)となる。 ■阿波銀 <8388> 2,828円 (+78円、+2.8%) 阿波銀行 <8388> [東証P]が5日ぶり反発。26日午後3時ごろに上限を18万株(発行済み株数の0.44%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は3月6日から19日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主への利益還元を図ることが目的という。なお、取得した自社株は消却する予定としている。 ■いちご <2337> 365円 (+10円、+2.8%) いちご <2337> [東証P]が続伸。25日の取引終了後、上限を1600万株(発行済み株数の3.74%)、または50億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は3月3日から8月29日までで、株主利益の向上を図ることが目的としている。 ■パナHD <6752> 1,898円 (+42.5円、+2.3%) パナソニック ホールディングス <6752> [東証P]が3日続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券が25日付で、パナHDの投資判断を「イコールウェート」から「オーバーウェート」に引き上げた。目標株価は1550円から2300円に増額修正している。今後、グループ経営改革の施策の実行により、収益見通しの拡大につながる可能性が高いと指摘。同証券はデータセンター向け蓄電池などの業績予想も引き上げた。 ■GMO-PG <3769> 7,898円 (+165円、+2.1%) GMOペイメントゲートウェイ <3769> [東証P]が反発。岩井コスモ証券は25日、同社株の目標株価を9000円から9500円に引き上げた。投資判断は「A」を継続した。第1四半期(24年10-12月)の連結営業利益は前年同期比24.4%増の72億5400万円と順調。 キャッシュレス決済需要を追い風に旅行・チケットなど非対面のオンライン決済サービスなどが拡大している。同証券では、25年9月通期の同利益予想である302億2500万円(前期比20.0%増)の達成に向けた確度は高まったとみているほか、キャッシュレス決済市場の拡大を追い風にする同社への中期的な成長期待が株価の支援材料になる、とみている。 ■東応化 <4186> 3,683円 (+73円、+2.0%) 東京応化工業 <4186> [東証P]が4日ぶり反発。25日の取引終了後、感光性フォトレジストをはじめとする化学材料の開発・製造・販売を手掛けるドイツ企業のmicro resist technologyの全株式を取得し、完全子会社化すると発表。株価の支援材料となった。東応化は買収により、欧州市場の顧客向けソリューションの拡大を図るとともに、新たな顧客層を開拓し、事業拡大につなげる。 ■JFEシステ <4832> 3,575円 (+65円、+1.9%) JFEシステムズ <4832> [東証S]が3日続伸。25日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。 ■サンマルク <3395> 2,344円 (+41円、+1.8%) サンマルクホールディングス <3395> [東証P]が3日続伸。同社は25日取引終了後の開示内容に沿って、26日朝の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)において、282万2400株(自己株式を除く発行済み株式総数の13.80%)の買い付けを行った。買付価格は1株につき25日終値2303円。同社は2月13日に400万株(同19.56%)を上限とする自社株買いの実施を発表していた。25日に同社は自社株の取得期間の変更と今回の自社株買いに加え、自己株式400万株の消却を3月18日に行うことも公表している。再放出に伴う潜在的な需給悪化リスクが後退したとの見方もあって、株価のサポート要因となったようだ。 ■第一実 <8059> 2,400円 (+26円、+1.1%) 第一実業 <8059> [東証P]が続伸。26日午後3時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を2000億円から2100億円(前期比11.8%増)へ、営業利益を100億円から120億円(同32.0%増)へ、純利益を73億円から80億円(同7.2%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を36円から44円へ引き上げたことが好感された。エナジーソリューションズ事業でリチウムイオン・バッテリー製造設備などの大型案件の売り上げとそれに伴う利益の計上が進んだことに加えて、そのほかのセグメントも着実に収益を伸ばしていることが売上高・利益を押し上げる。なお、年間配当予想は85円となる。同時に、自社株50万株(発行済み株数の1.50%)を3月26日付で消却すると発表した。消却後の発行済み株数は3275万9200株となる。 ※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース