話題株ピックアップ【昼刊】:JPHD、秋田銀、バイタルKS

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■JPホールディングス <2749>  597円   +80 円 (+15.5%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 JPホールディングス<2749>が急騰。同社は保育園運営を中心とする子育て支援事業を展開するが、業績は児童数の増加が顕著で、会社側の想定を大きく上回って好調に推移している。25日取引終了後、25年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の47億5100万円から57億円に大幅増額、前期比24%増益で過去最高を大幅に更新する見通し。また、好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当を従来計画の9円50銭から12円(前期実績は8円)の2円50銭上乗せするほか、株主優待制度の導入も併せて発表した。その内容は毎年3月末と9月末時点で500株以上を6カ月以上継続保有する株主を対象に、1万円分のQUOカードを年2回贈呈するというもので、実質配当利回りの大幅上昇を好感した買いが集中した。

■秋田銀行 <8343>  2,388円   +128 円 (+5.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 秋田銀行<8343>が大幅続伸となっている。同行は25日取引終了後、期末配当を従来計画比15円増額の60円にすると発表しており、これが好感されているようだ。これにより、中間配当45円とあわせた年間配当は105円(前期は80円)となる見通し。同行は業績見通しや市場環境などを考慮のうえ、純利益に対する配当性向30%以上を目標に株主利益の充実と資本効率の向上を目指している。

■バイタルKS <3151>  1,177円   +36 円 (+3.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 バイタルケーエスケー・ホールディングス<3151>が大幅続伸している。25日の取引終了後、25年3月期の業績・配当予想の修正について発表。今期の売上高予想を100億円増額して6000億円(前期比2.1%増)、経常利益予想を3億円増額して67億円(同2.2%増)に引き上げた。経常利益は減益予想から一転、増益を計画する。更に期末配当予想を2円増額して24円に見直しており、これらを評価した買いを誘ったようだ。医薬品卸売事業で抗がん剤を中心とした新薬創出加算品や、各種ワクチンの販売が増加した。インフルエンザの急速な感染拡大に伴い、検査キットや治療薬の販売も伸びた。年間配当予想は45円(同3円増配)となる。

■サンマルク <3395>  2,332円   +29 円 (+1.3%)  11:30現在
 サンマルクホールディングス<3395>が3日続伸した。同社は25日取引終了後の開示内容に沿って、26日朝の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)において、282万2400株(自己株式を除く発行済み株式総数の13.80%)の買い付けを行った。買付価格は1株につき25日終値2303円。同社は2月13日に400万株(同19.56%)を上限とする自社株買いの実施を発表していた。25日に同社は自社株の取得期間の変更と今回の自社株買いに加え、自己株式400万株の消却を3月18日に行うことも公表している。再放出に伴う潜在的な需給悪化リスクが後退したとの見方もあって、株価のサポート要因となったようだ。

■東京応化工業 <4186>  3,647円   +37 円 (+1.0%)  11:30現在
 東京応化工業<4186>は堅調。25日の取引終了後、感光性フォトレジストをはじめとする化学材料の開発・製造・販売を手掛けるドイツ企業のmicro resist technologyの全株式を取得し、完全子会社化すると発表。株価の支援材料となった。東応化は買収により、欧州市場の顧客向けソリューションの拡大を図るとともに、新たな顧客層を開拓し、事業拡大につなげる。

■ほくほくFG <8377>  2,248円   +21.5 円 (+1.0%)  11:30現在
 ほくほくフィナンシャルグループ<8377>が3日続伸している。25日の取引終了後、25年3月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感されている。毎年3月31日時点で5単元(500株)以上を1年以上継続保有する株主を対象に、保有株数2000株未満で専用カタログ商品を5000円相当、2000株以上で同1万円相当を贈呈する。

■日東工業 <6651>  2,972円   +21 円 (+0.7%)  11:30現在
 日東工業<6651>は堅調。25日取引終了後、価格改定を実施すると発表した。人材獲得競争の激化や各種コストの上昇が続くなか、生産性向上や業務効率改善に取り組んでいるものの企業努力だけではコスト上昇を吸収することが困難なため。実施日は10月6日。これがポジティブに受け止められている。

■QPS研究所 <5595>  920円   +5 円 (+0.6%)  11:30現在
 QPS研究所<5595>が反発している。25日夕方の日本経済新聞電子版で「製造と研究開発の機能を備えた福岡県内の新拠点『Q-SIP』が3月に本格稼働すると明らかにした」と報じられており、好材料視されている。新拠点は、現在の工場の10倍以上の面積で約4500平方メートルのワンフロアで、記事によると生産能力は2.5倍の年間10基に拡大するという。同社では、小型SAR(合成開口レーダー)衛星のコンステレーション(多数の衛星を同じ軌道上に配置し一体的に運用するシステム)を構築し、準リアルタイム観測データのサービス提供を目指しており、新拠点によりこれに弾みをつけるもようだ。

■いちご <2337>  356円   +1 円 (+0.3%)  11:30現在
 いちご<2337>が続伸している。25日の取引終了後、上限を1600万株(発行済み株数の3.74%)、または50億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視されている。取得期間は3月3日から8月29日までで、株主利益の向上を図ることが目的としている。

■メタプラネット <3350>  5,010円   -1,000 円 (-16.6%) ストップ安   11:30現在
 メタプラネット<3350>は大幅3日続落。代表的な仮想通貨(暗号資産)であるビットコインの価格が下落している。仮想通貨に好意的とされるトランプ氏の米大統領選勝利を受けて昨年後半から急上昇していたものの、実際に大統領に就任した1月20日に10万9000ドル台の過去最高値をつけた後は材料出尽くし感から頭打ちとなり下げ基調に転換。足もと9万ドル割れ水準まで売られている。これを受け、ビットコインを保有する同社にも売りがかさんでいるようだ。なお、同社は25日取引終了後、3月24日開催予定の定時株主総会において取締役選任案とともに、定款の一部変更を付議すると発表した。発行可能株式総数を1億4500万株から1億6100万株へ引き上げるため定款を変更するという。

■ディスコ <6146>  40,970円   -1,810 円 (-4.2%)  11:30現在
 半導体セクターへの売り圧力が一段と強まっている。連日で売買代金首位となっているディスコ<6146>が一時2000円を超える下げをみせたほか、商い増勢のなか東京エレクトロン<8035>も大幅安に売り込まれ、このほかKOKUSAI ELECTRIC<6525>やルネサスエレクトロニクス<6723>といった銘柄に売りが目立つ状況となっている。現地時間26日に米半導体大手のエヌビディアの決算発表を控えており、好決算が予想されるものの事前コンセンサスのハードルを越えられない場合は、売られるケースも想定されるだけに半導体主力銘柄は手が出しにくい状況となっている。加えて直近では、トランプ米政権が半導体の対中規制を強化する方針が伝わっており、日本の半導体製造装置メーカーへの制約が強まることへの懸念も拭えない。一方、信用買い残が多い銘柄をターゲットにヘッジファンドなどによる戦略的な空売りも入っている可能性があり、株式需給面ではショート筋の買い戻しがどこで入るかもポイントとなる。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,713円   -278 円 (-3.1%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が下値模索の動きを続けている。ただ、前日まで直近4営業日続落し、この間に8.6%も水準を切り下げており値ごろ感からの押し目買いも観測される状況だ。同社はトランプ米政権下でのAIインフラ整備計画である「スターゲート」で主導的な役割を担うが、ここ最近は全般論としてAI分野への過剰投資に警鐘を鳴らす向きも増えている。ハイテク株の多いナスダック市場の軟調も米テック企業に積極投資するソフトバンクGにはネガティブな影響を与えている。現地時間26日に発表予定の米半導体大手エヌビディアの決算を目前に控え、9000円を割り込んだ水準は強弱観が対立している。

■INPEX <1605>  1,853円   -43.5 円 (-2.3%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。25日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前日比1.77ドル安の1バレル=68.93ドルと下落。一時68.68ドルと昨年12月下旬以来、2カ月ぶりの安値圏に下落した。21日に発表された米2月購買担当者景気指数(PMI)に続き、25日の米2月消費者信頼感指数も市場予想を下回る結果となるなど軟調な経済指標の発表で米景気後退が懸念されるなか、原油需要の低下を警戒する動きが強まっている。

■しまむら <8227>  8,815円   -134 円 (-1.5%)  11:30現在
 しまむら<8227>が反落している。25日の取引終了後に発表した2月度の月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比0.5%増と4カ月連続で前年実績を上回ったものの、12月の同14.9%増、1月の4.6%増から伸び率が鈍化しており、これを嫌気した売りが出ているようだ。気温が低い日が多く各地で降雪の影響があったものの、婦人アウター衣料や肌着、靴下が売り上げを伸ばしたという。婦人アウター衣料では、春物のニットカーディガン、デニムジャケットなどの軽防寒衣料やトレーナーが好調。肌着・靴下では、冬物で仕入れを拡大したPB「CLOSSHI」の「FIBER HEAT」シリーズが好調だった。なお、全店売上高は同0.6%増だった。

■スマイルHD <7084>  1,049円   +150 円 (+16.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 Smile Holdings<7084>がカイ気配。25日の取引終了後、25年3月期において初配を実施する方針を発表。高配当利回りに着目した買いを集めている。期末配当で95円を実施する見通し。前日終値をベースとした配当利回りは10.6%。同社は成長投資を続けつつ、安定的な配当を行う指標としてDOE(株主資本配当率)の目安を4~5%、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)に対する配当額の比率の目安を25~35%とする方針を示している。

■アディッシュ <7093>  576円   +80 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 アディッシュ<7093>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の576円に買われた。同社は26日午前11時、ブランドのマーケティング画像・動画を自動で制作するAIソリューションを提供する韓国のVCAT AI社との間で、パートナーシップ契約を締結したと発表し、材料視されたようだ。アディッシュはVCAT AI社の販路拡大支援や同社の自動コンテンツ生成プラットフォームの代理販売などを展開。日本での事業成長を後押しする。VCAT AI社の顧客に対しアディッシュのサービスも提供していく。

●ストップ高銘柄
 ジェネレーションパス <3195>  550円   +80 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 メタプラネット <3350>  5,010円   -1,000 円 (-16.6%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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