東京株式(大引け)=486円安、円高進行など嫌気しリスクオフ加速
投稿:
20日の東京株式市場はリスクオフの流れが強まり、日経平均株価は波乱含みの下げでフシ目の3万9000円台を大きく割り込んだ。 大引けの日経平均株価は前営業日比486円57銭安の3万8678円04銭と大幅続落。プライム市場の売買高概算は18億7799万株、売買代金概算は4兆4888億円。値上がり銘柄数は249、対して値下がり銘柄数は1344、変わらずは47銘柄だった。 きょうの東京市場は朝方に日経平均が安く始まった後も、漸次下げ幅を広げ、後場前半に700円近い下落をみせる場面もあった。前日の欧州株市場は総じて下落したが、米国株市場では根強い買いが入りS&P500指数が小幅ながら最高値を更新するなど頑強な値動きを示した。この日はFOMC議事要旨の開示を受け米長期金利が上昇一服となったことから、投資家のセンチメントが改善し全体相場の下値を支えた。しかし、米国の金利低下を背景に外国為替市場ではドル売りの動きを誘発、足もとで急速に円高方向に振れたことが、きょうの東京市場ではネガティブに作用した。先物主導の下げで深押しとなったが、個別株は円高にもかかわらず内需株への売りが目立つ状況。値下がり銘柄数はプライム市場全体の82%を占めた。 個別では、ディスコ<6146.T>、東京エレクトロン<8035.T>、レーザーテック<6920.T>といった半導体製造装置の主力株が軟調、フジクラ<5803.T>も値を下げた。IHI<7013.T>が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも利食われた。トヨタ自動車<7203.T>が冴えず、ソフトバンクグループ<9984.T>も下落した。栗田工業<6370.T>、M&A総研ホールディングス<9552.T>などが大幅安、横浜ゴム<5101.T>、明電舎<6508.T>なども大きく水準を切り下げた。ユーグレナ<2931.T>も利益確定の売りが目立った。 半面、三菱重工業<7011.T>が売り物をこなし小幅ながら高く引けたほか、ルネサスエレクトロニクス<6723.T>も上値を追った。ブリヂストン<5108.T>も頑強な値動きをみせた。くら寿司<2695.T>が1本値でストップ高を演じ買い物を残した。サンウェルズ<9229.T>が急騰、ミガロホールディングス<5535.T>が値を飛ばし、山崎製パン<2212.T>も大幅高。TOTO<5332.T>も物色人気。 出所:MINKABU PRESS