前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■ダイブ <151A>  946円 (+46円、+5.1%)

 ダイブ <151A> [東証G]が急反発。18日の取引終了後、インドネシア西スマトラ州と特定技能における人材の育成及び採用に関するパートナーシップ契約を締結したと発表。あわせて、同国の私立大学であるブン・ハッタ大学と、日本の観光業界に向けた専門人材の日本語教育及び日本での就労に向けたMOU(協力覚書)を締結したとしており、好材料視された。今回のパートナーシップ契約は、西スマトラ州政府及び現地の大学と連携し、特定技能「宿泊分野」における観光・宿泊専門の教育を提供することで、日本の労働力不足とインドネシアの若年層雇用問題の双方の課題解決を目指したもの。ブン・ハッタ大学は、観光学科及び日本語学科を併設しており、観光業界に必要な専門知識と実践的な日本語教育を提供していることから、日本語能力の向上と観光業に特化した実践教育を強化し、日本での就労を目指す学生を育成するとしている。

■リビングPF <7091>  990円 (+47円、+5.0%) 一時ストップ高

 リビングプラットフォーム <7091> [東証G]が急伸、一時ストップ高となった。19日の寄り前、25年3月に上場5周年を迎えることを記念して、記念株主優待を実施すると発表したことが好感された。25年5月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、一律で金券などにより5000円相当を進呈する。なお、金券はデジタルギフトカードやQUOカードなどを検討しており、決定次第発表するとしている。

■ニデック <6594>  2,780.5円 (+130円、+4.9%)

 ニデック <6594> [東証P]が5日ぶり大幅反発。18日の米株式市場で、サーバー大手のスーパー・マイクロ・コンピューター  の株価が急騰しており、これにツレ高する格好となったようだ。ニデックのサーバー用水冷モジュールは、スーパー・マイクロ・コンピューターに採用されている。スーパー・マイクロ・コンピューターは米証券取引委員会(SEC)に対し、年次報告(10-k)の提出を延期している。提出期限の2月25日が迫るなか、前週に期限までの提出が行われる予定だと開示。更に26年度の売上高が400億ドルに達する可能性について言及していた。連休明けの18日において、市場では同社が年次報告を期限内に提出するとの期待が高まったほか、今後の事業の成長を見込んだ買いも集めて急騰したとみられている。

■伊豆シャボ <6819>  540円 (+22円、+4.3%)

 伊豆シャボテンリゾート <6819> [東証S]が大幅高で3日続伸。同社は伊豆シャボテン公園などレジャー施設の運営を行うほか、ホテル事業にも展開している。14日取引終了後に25年3月期第3四半期(24年4-12月)決算を発表、最終利益は前年同期比3.9倍の5億7900万円と急拡大した。また、18日に今期の年間配当計画の上方修正も発表し、従来計画の10円から15円(前期実績は10円)に大幅増額しており、配当利回りは前日終値換算で2.9%まで上昇した。これを手掛かり材料に上値を見込んだ投資マネーが集中する格好となった。

■visumo <303A>  1,568円 (+59円、+3.9%)

 visumo <303A> [東証G]が大幅高で3日続伸。19日、同社のビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo」が、ジュピターショップチャンネル(東京都江東区)が運営するショップチャンネルウェブサイトに導入されたと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。ショップチャンネルで商品を購入した顧客やインフルエンサーによるSNSへの投稿などユーザー生成コンテンツ(UGC)を収集・展開するツールとして導入。視聴者が共感する情報を多く発信できるようにし、顧客体験(CX)の向上を促す。

■扶桑化学 <4368>  3,615円 (+115円、+3.3%)

 扶桑化学工業 <4368> [東証P]が大幅続伸。18日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を680億円から694億円(前期比17.7%増)へ、営業利益を135億円から160億円(同44.4%増)へ、純利益を91億5000万円から111億円(同33.0%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を35円から38円へ引き上げたことが好感された。半導体市場向け製品の販売が好調に推移したことに加えて、想定よりも為替レートが円安に推移したことが売上高・利益を押し上げた。なお、年間配当予想は73円(前期66円)となる。

■ショーケース <3909>  353円 (+11円、+3.2%)

 ショーケース <3909> [東証S]が大幅続伸。19日、業務用情報端末メーカーのオーディーエス(東京都千代田区)と共同で、店頭向け本人確認認証タブレットの実証実験を開始すると発表しており、好材料視された。ショーケースの「ProTech ID Checker」オンライン本人確認/eKYCツールとオーディーエスのNFCリーダー/ライター搭載タブレットを組み合わせることで、店頭とオンラインにおける包括的な認証サービス「Total KYC(TKYC)」を提供する。これにより、住所変更など紙に記載していた情報をフォーム化することで、オンライン・店頭にかかわらず情報入力から本人確認までをDX化。AIが入力した情報と本人確認書類の情報を自動で突合・承認し、審査業務を自動化することで、より簡単な手続きが可能となり、利用者の操作負担を軽減するほか、事業者側の確認や審査のために発生していた時間的コストや事務ミスも大きく削減するとしている。

■クロスマーケ <3675>  690円 (+19円、+2.8%)

 クロス・マーケティンググループ <3675> [東証P]が続伸。決算発表を受けた決算プレーで深押しに見舞われたが、足もと実態評価の買いでマドを開けてのリバウンド局面に移行した。一時5.8%高の710円まで切り返した。ネットリサーチを祖業とするが、近年はデジタルマーケティングなど高付加価値ビジネスに舵を切り収益性の向上に努めている。25年6月期中間期(24年7-12月)決算は営業利益が前年同期比45%増の13億4800万円と大幅な伸びを達成。対通期進捗率では45%と5割に届かなかったとはいえ、嫌気されるレベルではない。買収効果などでトップラインからの業容拡大が顕著で、時価予想PER7倍台という指標面の割安さも見直し買いの根拠となっている。

■コニシ <4956>  1,246円 (+29円、+2.4%)

 コニシ <4956> [東証P]が続伸。18日の取引終了後、25年3月期の期末配当予想を16円50銭から21円50銭に増額修正したことが好感された。9月25日に設立100周年を迎えることから記念配当5円を実施する。なお、年間配当予想は38円となる。同時に、保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、25年3月期に投資有価証券売却益3億9700万円を特別利益として計上すると発表しており、これも好材料視されたようだ。

■日電硝 <5214>  3,576円 (+76円、+2.2%)

 日本電気硝子 <5214> [東証P]が4日ぶり反発。19日付の日本経済新聞朝刊で「次世代半導体の仕上げ工程で実用化が期待されているガラス基板を開発する」と報じられており、好材料視されたようだ。記事によると、一辺が600ミリメートルの世界最大級の角型基板を開発し、28年度までに販売を始めるという。基板材料は現在、樹脂が使用されているが、絶縁性能や耐熱性能に優れるガラスに変える研究も進められていることから、省電力性能や良品率の向上を目指す半導体メーカーなどに採用を呼びかけるとしている。

■ロート <4527>  2,349円 (+50円、+2.2%)

 ロート製薬 <4527> [東証P]が5日ぶり反発。19日、音声バイオマーカー技術に強みを持つPST(横浜市中区)と資本・業務提携を締結したと発表しており、好材料視された。PSTが開発した「音声バイオマーカー技術」は、言葉になる前の非言語情報を解析することで、従来の方法では捉えにくかった微細な心身の健康状態や感情の変化を検出することができるというもの。日常会話から非侵襲的かつ簡便に心身の健康状態や変調を客観的にチェックできるため、ユーザーに負担をかけることなく心身の健康状態を簡易的に捉える技術として、社会課題であるメンタルヘルス領域を中心に製品・サービスをさまざまな形で展開する。なお、同件が25年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■三井住友FG <8316>  3,989円 (+80円、+2.1%)

 三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]が6日続伸。みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]や三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]とともに、連日で昨年来高値を更新した。日銀の早期利上げ観測が広がるなか、国内の長期金利が上昇を続けており、19日午前には一時1.435%まで上昇。2009年以来、およそ15年ぶりの高水準で推移している。長期金利については1.500%の節目を試す動きも想定されており、金利の先高観が銀行株の支援材料となったようだ。

■アドテスト <6857>  9,600円 (+97円、+1.0%)

 アドバンテスト <6857> [東証P]が3日続伸。そのほか、ディスコ <6146> [東証P]など半導体製造装置関連株に思惑錯綜、売り買いを拮抗させた。前日19日の米国株市場ではインテル  が半導体設計事業への買収思惑などから16%高と急騰。そのほかマイクロン・テクノロジー  が人気化するなど半導体セクターへの買いが目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4連騰と戻り足を強めた。今月に入ってから反騰態勢を明示しているエヌビディア  も小幅ながら上値追いを続けており、これを受けて東京市場でも半導体主力株を中心に追い風が意識された。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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