午後:債券サマリー 先物は大幅続落、20年債入札結果は低調
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18日の債券市場で、先物中心限月3月限は大幅続落。朝安後は下げ渋る場面もあったが、財務省が実施した20年債入札が低調な結果となったことをきっかけに売りが膨らんだ。 債券先物は売り優勢でスタートした。内閣府が17日発表した24年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値が強い内容だったことで、日銀の早期追加利上げ観測が一段と強まっている様子。前日の米債券市場はプレジデントデーの祝日で休場だったが、欧州での防衛支出拡大の思惑などからドイツやフランスの長期金利が上昇したことが国内債の重荷となった面もあった。朝方の売りが一巡したあとは押し目買いで前日終値まで値を戻す場面もみられたが、20年債入札の結果が明らかになると再び売りが流入。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が55銭と前回(1月16日)の4銭から大幅に拡大し、応札倍率が3.06倍と前回の3.79倍を下回ったことが嫌気された。19日に予定される高田創日銀審議委員の講演がタカ派的になるとの警戒感もあり、先物はこの日の安値で取引を終えた。 先物3月限の終値は、前日比45銭安の138円93銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.045%上昇の1.430%と2009年11月以来の水準で推移している。 出所:MINKABU PRESS