話題株ピックアップ【夕刊】(2):DIT、ミダックHD、フルキャスト

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■DIT <3916>  2,385円   +290 円 (+13.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>が急反発し、昨年来高値を更新した。同社は14日取引終了後、25年6月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の26億円から29億円(前期比19.6%増)に引き上げた。売上高予想も220億円から240億円(同20.7%増)に上方修正。デジタルトランスフォーメーション(DX)ニーズの高まりや車載技術の先進化の進展、サイバーセキュリティー対策の強化など、さまざまな課題を解決するための需要が旺盛だとしている。また、期末配当を従来計画比6円増額の36円とすることも発表。これにより、中間配30円とあわせた年間配当は66円(前期は46円)となる。

■ミダックHD <6564>  1,875円   +199 円 (+11.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 ミダックホールディングス<6564>は急伸。前週末14日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を103億9100万円から106億9000万円(前期比12.0%増)へ、営業利益を38億4900万円から44億1500万円(同24.8%増)へ上方修正すると発表した。廃棄物処理の需要が底堅く推移すると見込まれるため。M&A効果も寄与する見通し。配当予想も10円から14円(前期8円)へ増額した。これを好感した買いが集まった。

■フルキャスト <4848>  1,627円   +161 円 (+11.0%)  本日終値
 14日に決算を発表。「今期経常は17%増益、1円増配へ」が好感された。
 フルキャストホールディングス <4848> [東証P] が2月14日大引け後(15:30)に決算を発表。24年12月期の連結経常利益は前の期比15.8%減の73.1億円になったが、25年12月期は前期比16.6%増の85.2億円に伸びる見通しとなった。
 同時に発表した「1.42%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の1.42%にあたる50万株(金額で5億6400万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月17日から3月24日まで。

■RSテクノ <3445>  3,255円   +318 円 (+10.8%)  本日終値
 14日に決算を発表。「今期経常は6%増で2期連続最高益、5円増配へ」が好感された。
 RS Technologies <3445> [東証P] が2月14日大引け後(16:30)に決算を発表。24年12月期の連結経常利益は前の期比5.0%増の156億円になり、25年12月期も前期比5.9%増の166億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収になる。

■ジーニー <6562>  1,783円   +174 円 (+10.8%)  本日終値
 14日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)最終が95%増益で着地・10-12月期も52%増益」が好感された。
 ジーニー <6562> [東証G] が2月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比94.9%増の16.8億円に拡大し、通期計画の18億円に対する進捗率は93.7%に達し、3年平均の68.6%も上回った。

■タクマ <6013>  1,904円   +185 円 (+10.8%)  本日終値
 タクマ<6013>が急騰。前週末14日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を1430億円から1500億円(前期比0.6%増)へ、営業利益を112億円から135億円(同32.0%増)へ、純利益を88億円から103億円(同17.7%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を28円から38円(年66円)へ引き上げたことが好感された。国内の環境・エネルギー事業で受注済みプラントの建設工事が順調に進捗していることに加えて、メンテナンスなどのストック型ビジネスが順調に伸びており、また、その他のセグメントも着実に収益を伸ばしていることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高1063億9500万円(前年同期比1.5%増)、営業利益87億900万円(同39.0%増)、純利益72億4200万円(同46.4%増)だった。また、上限を900万株(発行済み株数の11.59%)、または100億円とする自社株買いも発表しており、これも好材料視されている。取得期間は2月17日から来年2月16日までで、取得した全株式は来年3月31日付で消却される予定だ。

■ベース <4481>  3,320円   +280 円 (+9.2%)  本日終値
 14日に決算を発表。「今期経常は20%増で8期連続最高益、15円増配へ」が好感された。
 ベース <4481> [東証P] が2月14日大引け後(15:30)に決算を発表。24年12月期の連結経常利益は前の期比11.6%増の52.3億円になり、25年12月期も前期比19.8%増の62.7億円に伸びを見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。9期連続増収、8期連続増益になる。

■キオクシア <285A>  2,053円   +170 円 (+9.0%)  本日終値
 キオクシアホールディングス<285A>が急反発。前週末14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年4~12月)連結決算が、売上高1兆3593億円(前年同期比80.2%増)、営業利益4146億600万円(前年同期2965億5600万円の赤字)と大幅黒字転換したことが好感された。AIのインフラ構築に伴う強い需要からデータセンターやエンタープライズ向けSSD製品の出荷量が引き続き伸長しているという。同時に、25年3月期通期業績予想を発表しており、売上高1兆6744億~1兆7044億円(前期比55.5~58.3%増)、営業利益4316億~4536億円(前期2527億円の赤字)を見込む。1~3月では営業利益170億~390億円(前年同期比86~68%減)と減益を見込んでおり、スマートフォンやパソコン需要の弱含みから顧客の在庫調整が継続しており、売価下落が利益を押し下げると見込む。

■ネットプロ <7383>  529円   +41 円 (+8.4%) 一時ストップ高   本日終値
 ネットプロテクションズホールディングス<7383>は一時ストップ高の568円に上昇し昨年来高値を更新した。前週末14日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を17億円から20億円(前年同期比6億2700万円の赤字)へ、最終利益を10億3900万円から11億円(同8億2800万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の232億8100万円(前期比11.7%増)を据え置いたものの、第3四半期までに各サービスで与信及び請求業務の改善による原価抑制や販管費の効率化に取り組んだ結果、想定以上に効果が発現したことに加えて、第4四半期の業績も順調に進捗していることから利益予想を引き上げるとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高172億7700万円(前年同期比9.5%増)、営業利益17億7400万円(前年同期4億5900万円の赤字)、最終利益10億1300万円(同4億4000万円の赤字)だった。また、25年3月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、株主優待を実施するとあわせて発表しており、これも好材料視されている。子会社ネットプロテクションズが運営するポイントプログラム「NPポイント」を保有株数に応じて1000~5000ポイント付与する。

■エムアップ <3661>  1,699円   +131 円 (+8.4%)  本日終値
 エムアップホールディングス<3661>が急反発し昨年来高値を更新。前週末14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年4~12月)連結決算が、売上高189億9100万円(前年同期比40.4%増)、営業利益32億5700万円(同49.8%増)、純利益16億5300万円(同41.5%増)と大幅増益で着地したことが好感された。新規ファンクラブの開設が進んだことでファンクラブ/ファンサイトの有料会員数が大きく増加したことが牽引役となったことに加えて、EC事業における商品取扱高の増加や電子チケット事業におけるアーティストの拡大などが寄与した。また、プロ野球をはじめバスケットボールやバレーボールの選手カードの販売も好調に推移した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高240億円(前期比29.2%増)、営業利益39億円(同38.1%増)、純利益20億円(同35.0%増)の従来見通しを据え置いている。

株探ニュース

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