話題株ピックアップ【夕刊】(2):ホンダ、NSSOL、ドリームI
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■ホンダ <7267> 1,500円 +113.5 円 (+8.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 ホンダ<7267>が後場に急騰した。この日、日本経済新聞電子版が、「日産自動車がホンダとの経営統合に向けた基本合意書(MOU)を撤回する方針を固めた」と報じた。日産自動車<7201>との統合がホンダに事業上の負荷を掛けるとの見方が後退し、買いを集める形となった。 ■日鉄ソリューションズ <2327> 4,280円 +321 円 (+8.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位 日鉄ソリューションズ<2327>が大幅続伸した。4日の取引終了後に発表した25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比9.2%増の2402億9400万円、税引き前利益が同27.7%増の302億7000万円だった。10~12月期の税引き前利益は同39%増と高い伸びを見せており、業況を好感した買いが集まったようだ。ビジネスソリューション事業では、日本製鉄<5401>向けの新設備対応やDX関連で鉄鋼向けは高安定の状況が続いたほか、自動車や電機・精密機器など産業分野、金融分野向けも好調に推移した。コンサルティング&デジタルサービス事業ではITインフラ・ソリューションが伸長した。 ■ドリームインキュベータ <4310> 3,910円 +270 円 (+7.4%) 本日終値 ドリームインキュベータ<4310>は大幅高で新値街道に復帰した。4日取引終了後に発表した4~12月期連結決算は、売上高が45億3300万円(前年同期比19.7%増)、営業損益が1億7300万円の黒字(前年同期10億8900万円の赤字)だった。営業黒字転換を好感した買いが入った。企業向けの戦略コンサルやM&Aアドバイザリーなどを手掛けるビジネスプロデュースセグメントが堅調。スタートアップ企業への投資を行うベンチャー投資セグメントは好調だった。 ■新日本科学 <2395> 1,773円 +118 円 (+7.1%) 本日終値 新日本科学<2395>が後場に急伸。5日午前11時30分、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の売上高予想をこれまでの見通しから21億6500万円増額して320億円(前期比21.0%増)、最終利益予想を4億8000万円増額して44億円(同20.5%減)に引き上げており、評価されたようだ。非臨床事業で受注と売り上げが期初計画を大きく上回った。米国の子会社で見込んでいた費用が計画よりも抑制され、一部が来期に期ずれすることになったことも、利益を押し上げる。4~12月期の売上高は前年同期比23.6%増の222億3500万円、最終利益は同15.5%減の32億500万円だった。 ■TIS <3626> 3,719円 +226 円 (+6.5%) 本日終値 TIS<3626>は大幅続伸。4日取引終了後に4~12月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比2.9%増の4165億6100万円、営業利益は同2.7%増の488億8400万円だった。顧客のデジタル変革需要をはじめとするIT投資ニーズが追い風となった。堅調な決算内容を好感した買いが入った。 ■スカパーJ <9412> 975円 +55 円 (+6.0%) 本日終値 スカパーJSATホールディングス<9412>は大幅高でもみ合い上放れの様相。午後2時ごろ、25年3月期連結業績予想について売上高を1233億円から1240億円(前期比1.7%増)へ、営業利益を258億円から280億円(同5.5%増)へ上方修正すると発表。配当予想も22円から27円(前期21円)に増額しており、これを好感した買いが入った。メディア事業が計画を上回って進捗しているため。事業運営上のコスト低減も寄与する見込み。あわせて、子会社を通じて新会社を設立すると発表した。衛星コンステレーションを自社で構築・保有し、地球観測衛星事業に本格的に参入するという。 ■フューチャー <4722> 1,954円 +96 円 (+5.2%) 本日終値 4日に決算を発表。「今期最終は11%増で2期連続最高益、4円増配へ」が好感された。 フューチャー <4722> [東証P] が2月4日大引け後(16:00)に決算を発表。24年12月期の連結最終利益は前の期比11.9%増の103億円になり、25年12月期も前期比11.0%増の114億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増収になる。 ■川崎汽船 <9107> 2,052.5円 +90.5 円 (+4.6%) 本日終値 川崎汽船<9107>が続急伸。4日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の売上高予想を従来の見通しから200億円増額して1兆500億円(前期比9.6%増)、経常利益予想を600億円増額して3000億円(同2.3倍)に引き上げた。更に、株主還元の強化に向けた発表も行っており、好感されたようだ。ドライバルク事業や自動車船事業が好調に推移する。コンテナ船事業で短期運賃が想定よりも高い水準で推移することによる利益改善効果も反映した。27年3月期までの中期経営計画期間中の還元総額については、これまでの「7300億円以上」から「7500億円以上」に増額修正した。 ■日本郵船 <9101> 5,066円 +199 円 (+4.1%) 本日終値 日本郵船<9101>が後場一段高となった。5日正午、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を上方修正し、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想をこれまでの見通しから400億円増額して2兆5800億円(前期比8.1%増)、経常利益予想を700億円増額して4800億円(同83.7%増)に引き上げた。また、期末配当予想を50円増額して180円とした。年間配当予想は310円(前期比170円増配)となる。コンテナ船部門において持ち分法適用会社のオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)の運賃と取扱量がともに増加し、第3四半期(10~12月)の市況や利益が良化した。ドライバルク事業やLNG船部門も為替の影響などにより利益水準が想定を上回り、業績予想に織り込んだ。4~12月期の売上高は前年同期比10.5%増の1兆9769億5900万円、経常利益は同2.2倍の4364億2900万円となった。 ■トヨタ自動車 <7203> 2,963円 +90 円 (+3.1%) 本日終値 トヨタ自動車<7203>は後場、売り買い交錯後に買い優勢に転換。同社は午後1時25分に決算発表を行い、25年3月期連結業績予想を増額修正した。今期業績は売上高にあたる営業収益は46兆円から47兆円(前期比4.2%増)に、営業利益は4兆3000億円から4兆7000億円(同12.2%減)に見直した。市場では営業利益は約4兆8000億円近辺への修正を予想する見方が出ていた。今期の想定為替レートは1ドル=152円前後とされている。第3四半期(24年4~12月)の営業収益は35兆6735億4500万円(前年同期比4.9%増)、営業利益は3兆6794億9100万円(同13.2%減)だった。 株探ニュース