午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利は1.285%

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市況

 5日の債券市場で、先物中心限月3月限は続落した。日銀の早期追加利上げ観測が広がり、円債相場の重荷となった。もっとも売り一巡後は値頃感を意識した買いが入り、下げ幅を縮小した。

 この日は利付国債の入札や国債買い入れオペといった需給イベントはなかった。ただ朝方に厚生労働省が発表した12月の毎月勤労統計調査は、実質賃金が前年同月比で0.6%増。名目賃金を示す1人当たりの現金給与総額は同4.8%増となった。賃金の上昇機運の高まりを受けて日銀が追加利上げに踏み切りやすくなるとの見方が台頭した。先物は午前中に一時140円15銭まで下落した。

 一方、米長期金利は時間外取引でやや水準を切り下げる動きをみせた。米金利の低下(債券価格の上昇)基調は円債相場の下支え要因となった。

 先物3月限は前営業日比8銭安の140円37銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.010ポイント高の1.285%で推移。一時1.295%をつけた後、上昇が一服した。

出所:MINKABU PRESS

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