話題株ピックアップ【夕刊】(1):三共、ほくほくFG、住友電

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■山形銀行 <8344>  1,279円   +265 円 (+26.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 山形銀行<8344>が物色人気。3日取引終了後、25年3月期連結業績予想について純利益を33億円から40億円(前期比92.3%増)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想の増額や株主優待制度の導入を明らかにし、これらが好感された。銀行単体で資金利益や株式売却損益などが前回予想を上回り、与信関係費用が想定を下回る見込みとなったことが業績を押し上げる。今期の配当予想は35円から45円(前期35円)に引き上げた。株主優待については毎年3月末時点で200株以上を1年以上継続保有する株主を対象に、保有株数に応じてQUOカードやカタログギフトを贈呈する。今年3月分の初回に限り保有期間の条件はない。

■日本化薬 <4272>  1,444.5円   +225.5 円 (+18.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 日本化薬<4272>は急反騰。3日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を2203億円から2237億円(前期比10.9%増)へ、営業利益を193億円から211億円(同2.9倍)へ上方修正すると発表した。すべての事業領域が堅調に推移しているため。あわせて配当予想を45円から60円(前期45円)へ増額した。これを好感した買いが集まっている。

■dely <299A>  1,292円   +152 円 (+13.3%)  本日終値
 dely<299A>が急伸し上場来高値を更新した。同社は料理レシピ動画サービス「クラシル」や、移動距離やチラシの閲覧数などでコインが貯まる「クラシルリワード」などを展開。昨年12月19日に東証グロース市場に新規上場した。2月3日の取引終了後に発表した25年3月期第3四半期累計(4~12月)の単体決算は、売上高が94億8300万円、営業利益が20億7100万円となった。決算説明資料によると、売上高は前年同期比で33%増、営業利益は同20%増となり、営業利益の通期計画に対する進捗率は約82%に上った。業況を好感した買いが集まったようだ。クラシルリワード関連のユーザー数が増加し、購買事業の売上高が大きく伸長した。

■SANKYO <6417>  2,288円   +209 円 (+10.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 SANKYO<6417>が後場に入りプラスに転換。午前11時30分ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を1800億円から1900億円(前期比4.6%減)へ、営業利益を610億円から710億円(同2.1%減)へ、純利益を420億円から515億円(同4.3%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を40円から60円(年100円)へ引き上げたことが好感された。パチンコ・パチスロのトータルでの遊技機販売台数は概ね計画通りとなるものの、パチンコの主力機種やパチスロの増産機種を中心に販売単価が堅調に推移したことが要因。また、補給機器関連事業で新紙幣への対応やスマート遊技機の普及をきっかけにしたパーラーの設備更新需要が活発であったことも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高1537億円(前年同期比9.9%減)、営業利益624億4200万円(同4.3%減)、純利益455億800万円(同5.7%減)だった。

■ほくほくFG <8377>  2,257円   +193 円 (+9.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 ほくほくフィナンシャルグループ<8377>が大幅反発した。同社は3日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正し、純利益の見通しを250億円から350億円(前期比51.9%増)に引き上げており、好感されたようだ。貸出金利息や有価証券利息の増加を背景に資金利益が想定を上回った。子会社の北海道銀行が、北海道リースを持ち分法適用会社としたことに伴う負ののれん発生益を、その他経常収益に計上したことも寄与する。4~12月期の純利益は前年同期比48.1%増の310億7300万円だった。

■寿スピリッツ <2222>  2,487.5円   +203.5 円 (+8.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 寿スピリッツ<2222>が大幅続伸し新値追い。同社は3日取引終了後、25年3月期第3四半期累計(24年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比15.4%増の135億4500万円となり、通期計画の175億3000万円に対する進捗率は77.3%となった。売上高は同14.4%増の538億700万円で着地。インバウンドの売り上げ(国際線ターミナルの売り上げ)が同45.5%増の74億900万円と伸長したことや、同期間で11店舗の新規出店と1店舗のブランド変更を実施したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■住友電気工業 <5802>  3,009円   +224 円 (+8.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 住友電気工業<5802>は後場に急伸。4日午後3時、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正しており、好感されたようだ。売上高予想をこれまでの見通しから500億円増額して4兆6000億円(前期比4.5%増)、最終利益予想を100億円増額して1600億円(同6.9%増)に引き上げた。自動車関連事業が想定を上回って推移したほか、為替や銅価変動の影響も踏まえて、業績予想を見直した。

■トピー工業 <7231>  2,188円   +152 円 (+7.5%)  本日終値
 4日に発表した「トピー、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。
 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ(会社法第459条第1項の規定による定款の定めに基づく自己株式の取得)

■京セラ <6971>  1,696円   +117.5 円 (+7.4%)  本日終値
 京セラ<6971>が急伸。3日の取引終了後、資本戦略の見直しの一環として、KDDI<9433>の保有株売却の早期化を決定したと発表した。従来は「今後5年間で保有株数の3分の1程度を売却する」としていたが、「今後2年間で保有株数の3分の1程度を売却する」とした。また、26年3月期に2000億円程度、27年3月期以降の3年間で2000億円規模の自社株買いを実施する計画を示し、ポジティブ視された。なお、同社は25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。今期の売上高予想は従来の見通しから200億円減額して2兆円(前期比0.2%減)、最終利益予想は510億円減額して200億円(同80.2%減)に引き下げた。機械工具事業やスマートエナジー事業での市況回復に遅れが生じていることに加え、半導体部品有機材料事業における減損損失や海外子会社における税金費用などの一時損失の計上などによる影響もあって、業績予想に反映した。

■アルペン <3028>  2,214円   +124 円 (+5.9%)  本日終値
 アルペン<3028>が急反発。3日の取引終了後、25年6月期連結業績予想について、営業利益を63億円から75億円(前期比2.3倍)へ上方修正したことが好感された。売上高は2680億円(同6.0%増)の従来見通しを据え置いたものの、上期においてスポーツカテゴリが順調に売り上げを拡大し、気温低下によって冬物販売も堅調な推移となったことなどから売上総利益率が改善したほか、収益性を意識したコスト管理を徹底していることが利益を押し上げるとしている。

株探ニュース

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