午前:債券サマリー 先物は反落、トランプ関税への警戒感和らぐ

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市況

 4日の債券市場で、先物中心限月3月限は反落。トランプ米政権がメキシコとカナダへの関税発動を先送りしたことで、投資家のリスク回避姿勢が和らいだことから売りが優勢となった。

 メキシコのシェインバウム大統領が3日に「トランプ米大統領との協議で米国による追加関税の発動を1カ月延期することで合意した」と発表したほか、カナダのトルドー首相も同日に「4日に予定されていた関税の発動を1カ月延期することでトランプ米大統領と合意した」ことを明らかにした。トランプ関税に対する過度な警戒感が後退するなか、日経平均株価が急反発した半面、相対的に安全な資産とされる債券には売りが流入。この日の時間外取引で米長期金利が高止まりしていることも重荷となり、債券先物は午前10時30分すぎに一時140円53銭まで下押した。その後は下げが一服したものの、きょう財務省が実施する10年債入札の結果を見極めたいとして戻りは鈍かった。

 午前11時の先物3月限の終値は、前日比20銭安の140円55銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.020%上昇の1.265%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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