話題株ピックアップ【夕刊】(2):日本ライフL、テラドローン、アルプスアル
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■日本ライフライン <7575> 1,557円 +131 円 (+9.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位 日本ライフライン<7575>が続急伸し、昨年来高値を更新。1月31日の取引終了後、25年3月期の連結経常利益を従来予想の110億円から126億円(前期比19.1%増)に上方修正するとともに、期末一括配当も従来計画の46円から53円(前期は42円)に増額修正すると発表。これが好材料視されたようだ。4~12月期(第3四半期累計)の同利益は前年同期比15.8%増の99億4400万円だった。心房細動のアブレーション症例数が期初予想をやや上回る年10%ペース(推定値)で増加したほか、脳血管関連の製品や大腿静脈用止血デバイスの販売が期初予想を約20%上回るペースで進捗したという。足もとの業績動向や第4四半期の見通しを考慮して上方修正に踏み切った。 ■マックス <6454> 4,320円 +345 円 (+8.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 マックス<6454>が急反発し、上場来高値を更新した。同社は1月31日の取引終了後、25年3月期の連結業績と配当予想の上方修正を発表し、好感されたようだ。今期の売上高予想はこれまでの見通しから10億円増額して913億円(前期比5.4%増)、最終利益予想は2億4000万円増額して106億円(同1.6%増)に見直した。今期の最終利益は減益予想から一転、前期の過去最高益を更新する計画となる。期末一括配当予想は4円増額して112円(前期比11円増配)とした。鉄筋結束機の消耗品の販売が好調に推移した。オフィス関連で表示作成機「ビーポップ」の販売も増加。好調に推移した第3四半期累計(4~12月期)の業績を踏まえ、通期の業績予想を見直した。4~12月期の売上高は前年同期比5.6%増の690億1000万円、最終利益は同14.0%増の91億900万円だった。 ■椿本興業 <8052> 2,158円 +172 円 (+8.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位 椿本興業<8052>が大幅続伸。前週末1月31日の取引終了後、株主優待制度の拡充を発表し、材料視されたようだ。3月31日を基準日とする株主優待より、保有株式数に応じて受け取ることができるQUOカードの額面金額を増額する。保有株式100株以上200株未満の株主には2000円分(従来は1000円分)、200株以上300株未満の株主には3000円分(同2000円分)のQUOカードを贈呈する。300株以上の株主は、継続保有期間3年未満の場合に4000円分、3年以上の場合に5000円分贈呈する形とする。従来、300株以上の株主には3000円分を贈呈する形としていた。あわせて発表した25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比6.5%増の885億1200万円、最終利益が同11.3%増の32億1700万円だった。 ■デジタルアーツ <2326> 6,460円 +510 円 (+8.6%) 本日終値 デジタルアーツ<2326>が大幅反発し、昨年来高値を更新した。同社が前週末1月31日の取引終了後に発表した25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比12.6%減の72億7400万円、最終利益が同0.6%増の21億7400万円となった。9月中間期時点では最終減益だったが、10~12月期の最終利益は18%増と高い伸びを示しており、ポジティブ視されたようだ。4~12月期の売上高はクラウドサービス系製品などが伸長し、前年度に連結子会社の株式譲渡があった影響を除くと増収となったという。また、「GIGAスクール構想第2期」案件の受注も好調に推移し、契約高が大幅に増加した。 ■イエローハット <9882> 2,941円 +203 円 (+7.4%) 本日終値 イエローハット<9882>が大幅高で3日続伸。前日比7.5%高の2943円まで上値を伸ばし、約1カ月ぶりに上場来高値を更新。1月31日の取引終了後、3月31日現在の株主を対象に1株から2株への株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上や投資家層の拡大を期待する買いが向かったようだ。あわせて、中期経営計画を発表。28年3月期に売上高1800億円、経常利益181億円を目指すほか、ROEの上昇に加えて、株主還元も重視し、3年累計の総還元性向100%以上を目標に掲げた。これも好材料視された。なお、同時に発表した24年4~12月期の経常利益は前年同期比7.7%増の142億200万円だった。そのほか、株式分割にあわせて、株主優待制度を変更することも明らかにした。保有株数の要件は「100株以上」を据え置く一方、継続保有期間「1年以上」を追加するとしている。 ■Terra Drone <278A> 5,150円 +265 円 (+5.4%) 本日終値 Terra Drone<278A>が急反発し、新値追いとなった。同社は1月31日取引終了後、自社開発の屋内目視点検ドローン「Terra Xross 1」を日米で同時販売を開始したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。この製品は、同社が開発から生産までを一貫して手掛ける初の屋内点検用ドローンで、ビジュアルセンサーとLidarを搭載することで、安定した飛行性能を実現。同用途の従来機種と比べて約3分の1という低価格であることも特徴のひとつとなっている。 ■アルプスアルパイン <6770> 1,637.5円 +78.5 円 (+5.0%) 本日終値 アルプスアルパイン<6770>が大幅高で3日ぶりに反発し、昨年来高値を更新した。1月31日の取引終了後、25年3月期の連結経常利益が240億円(前期比3.3%減)になりそうだと発表。従来予想の190億円から上方修正する形となり、これが好材料視された。円安による押し上げ効果に加え、コンポーネント事業でモバイル市場向け製品が想定より好調に推移する見通しになったことが上振れの要因となる。モジュール・システム事業における主要顧客の新車販売の苦戦が長期化する見通しになったことの影響も反映した。同時に発表した24年4~12月期(第3四半期累計)の同利益は前年同期比2.2%増の244億5900万円だった。 ■極洋 <1301> 4,335円 +200 円 (+4.8%) 本日終値 極洋<1301>が後場に上げ幅を拡大した。同社は3日午前11時30分に、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を開示した。売上高は前年同期比16.5%増の2348億2000万円、経常利益は同39.5%増の97億5800万円となった。経常利益の通期計画に対する進捗率は97%台に上り、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。水産事業では年末の高額商材であるカニや魚卵、ホタテの販売が好調だった。海外事業では日本産青物や輸出用加工原料の需要が高まった。生鮮事業セグメントでも、相場が回復した冷凍のクロマグロ、インドマグロに加えて豊漁で割安感のあったカツオを中心に、回転寿司チェーンをはじめ外食、量販店向けの売り上げが拡大。寿司種を中心とした生食商材も外食産業向けに伸長した。 ■ZOZO <3092> 5,317円 +211 円 (+4.1%) 本日終値 ZOZO<3092>が大幅続伸。1月31日の取引終了後に25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績を発表。売上高1610億7600万円(前年同期比9.2%増)、営業利益517億6100万円(同13.3%増)となり、増収増益を達成したことが好材料視されたようだ。気温の低下とともに需要が活性化し、主力の衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」やLINEヤフーコマースでの商品取扱高が増えた。テレビCMやWEB広告による集客強化で11月の大型セール「ブラックフライデー」なども好調だった。また、広告事業が成長したことなども業績拡大に貢献した。 ■MonotaRO <3064> 2,723.5円 +62 円 (+2.3%) 本日終値 MonotaRO<3064>は朝安後切り返す。前週末1月31日取引終了後、株主優待制度を廃止すると発表した。昨年12月分をもって廃止する。これが嫌気され寄り付き直後は安く始まったものの、あわせて発表した好決算を評価する見方から、その後は買いが厚くなりプラス圏に浮上している。同時に発表した24年12月期連結決算は売上高が前の期比13.3%増の2881億1900万円、営業利益が同18.4%増の370億6600万円だった。検索エンジン最適化や販促活動など各種施策が奏功した。25年12月期の売上高は前期比13.9%増の3281億7300万円、営業利益が同16.0%増の430億円の見通し。配当予想は同12円増の31円とした。 株探ニュース