話題株ピックアップ【夕刊】(1):住友ファーマ 、フジHD、明電舎

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■山陽特殊製鋼 <5481>  2,501円   +500 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 山陽特殊製鋼<5481>がストップ高の水準となる前営業日比500円高の2501円でカイ気配となっている。前週末1月31日の取引終了後、同社に対し日本製鉄<5401>が完全子会社化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買付価格は1株2750円。山陽鋼の株価はこれにサヤ寄せする格好となっている。日本製鉄と山陽鋼は親子上場の状況にあった。日本製鉄は特殊鋼棒線事業の一体化や最適化を通じ収益機会の拡大を図るとともに、グループにおける生産体制の最適化による効果を生み出していく。買付予定数の下限は745万7756株(所有割合13.69%)で、上限は設定しない。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て、山陽鋼は上場廃止となる見込み。買付期間は2月3日から3月18日まで。山陽鋼はTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は1月31日付で、山陽鋼を監理銘柄(確認中)に指定した。

■ギガプライズ <3830>  2,084円   +400 円 (+23.8%) ストップ高   本日終値
 ギガプライズ<3830>はストップ高カイ気配。前週末1月31日取引終了後、親会社のフリービット<3843>から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格の1株2500円にサヤ寄せする格好となっている。フリービットは、ギガプライズ株の取得・所有を目的に設立した100%子会社のLERZを通じてTOBを行う。買い付け予定数は563万4035株(下限83万2000株、上限設定なし)、買い付け期間は2月3日から3月18日まで。TOB成立後にギガプライズ株は上場廃止となる予定で、これを受けて名古屋証券取引所は1月31日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■アスコット <3264>  260円   +44 円 (+20.4%)  本日終値
 アスコット<3264>がカイ気配スタート。同社は前週末1月31日の取引終了後、大東建託<1878>がアスコットに対し、完全子会社化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買付価格は1株260円で、アスコットの株価はこれにサヤ寄せする形となっている。買付予定数の下限は9173万6700株(所有割合67.86%)で、上限は設定しない。買付期間は2月3日から3月18日。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て、アスコットは上場廃止となる見通し。大東建は不動産開発の強化などにつなげる。東京証券取引所は1月31日付でアスコットを監理銘柄(確認中)に指定した。アスコットはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。

■住友ファーマ <4506>  710円   +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 住友ファーマ<4506>がストップ高に買われ昨年来高値を更新している。1月31日の取引終了後、25年3月期の連結最終損益を従来予想の160億円の赤字から160億円の黒字(前期は3149億6900万円の赤字)に上方修正しており、これを好感する買いが向かっている。北米で進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」などが好調に推移しているほか、アジアでは中国での販売が計画を上回るという。また、円安の影響に加え、事業構造改革などによる費用の減少も織り込んだ。同時に発表した24年4~12月期(第3四半期累計)の同損益は212億1900万円の黒字(前年同期は1177億800万円の赤字)だった。

■フジHD <4676>  2,506円   +315 円 (+14.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 フジ・メディア・ホールディングス<4676>が急反発し、2007年以来の高値圏で推移している。同社子会社のフジテレビジョンは、元タレントの中居正広氏を巡るトラブルが報じられたのを機に社会的な関心を集めることとなった。1月30日の取引終了後、フジHDは広告収入の大幅な減少を理由に25年3月期業績予想の下方修正を発表。直近で急ピッチな株高が進んだのを背景に翌31日の同社株は利益確定目的の売りが優勢となったが、下値では押し目買いを集め下げ渋る格好となった。週明け2月3日は全体相場がリスク回避ムードに包まれたものの、PBR(株価純資産倍率)が1倍を下回り、9月末時点の自己資本比率が約59%と財務健全性を持つ同社株に対しては買い需要もあって、一時的な調整を見込んで売り持ち高を構築した投資家の買い戻しを誘発し、株高に弾みがついたとみられている。

■フリービット <3843>  1,533円   +191 円 (+14.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 フリービット<3843>が急反騰。前営業日比17%近い上昇をみせている。1月31日の取引終了後、ソフトバンク<9434>と資本・業務提携すると発表しており、これが好材料視されているようだ。両社はweb3などの技術を用いたID連携基盤の実現に向けた取り組みのほか、IoTや無人デバイス向け回線の技術、サービスの共同研究を進める。また、安心安全なスマホサービスの共同開発などでも連携するという。また、資本面ではソフトバンクに対する第三者割当による自己株式の処分を行い、ソフトバンクに160万株を割り当てる。フリービットの発行済み株式総数に対する持ち株比率は6.83%になる予定だ。

■コナミグループ <9766>  16,345円   +2,025 円 (+14.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 コナミグループ<9766>が大幅反発している。1月31日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を3800億円から4120億円(前期比14.3%増)へ、営業利益を845億円から1000億円(同24.6%増)へ、純利益を595億円から700億円(同18.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を66円から89円へ引き上げ年間配当予想を155円(前期131円)としたことが好感されている。第3四半期時点で売上高・各利益が計画を上回るペースで進捗しており、なかでもデジタルエンタテインメント事業における「eFootball」などの主力タイトルが好調に推移しているほか、家庭用ゲームの新作「SILENT HILL 2」の販売が計画を上回る見込みという。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高3108億2900万円(前年同期比22.8%増)、営業利益867億円(同45.5%増)、純利益631億1000万円(同41.8%増)だった。

■菱友システムズ <4685>  6,610円   +790 円 (+13.6%)  本日終値
 菱友システムズ<4685>が急反発し、上場来高値を更新した。同社は前週末1月31日の取引終了後、25年3月期の連結業績・配当予想を上方修正しており、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想をこれまでの見通しから25億円増額して425億円(前期比14.7%増)、最終利益予想を5億円増額して32億円(同32.4%増)に引き上げた。システム開発や解析・設計関連業務に安定的に受注が推移したほか、ソフトウェアライセンスの仕入販売が大幅に伸長した。期末配当予想については25円増額して95円に修正。年間配当予想は160円(前期比40円増配)となる。第3四半期累計(4~12月)の売上高は前年同期比10.4%増の274億8000万円、最終利益は同43.1%増の22億1900万円だった。

■アイネット <9600>  1,862円   +209 円 (+12.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 31日に発表した「株主優待制度を拡充」が買い材料。
 株主優待制度を拡充し、実施回数を年1回→年2回に増やす。新設する3月末は200株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて500~4000円分のQUOカードPayまたはQUOカードを贈呈する。
 31日に発表した「inet annexデータセンター開設」が買い材料。
 自社データセンターと連携する「inet annexデータセンター(仮称)」を26年1月に開設。

■明電舎 <6508>  4,470円   +470 円 (+11.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 明電舎<6508>がカイ気配で始まり4連騰、4000円台を一気に駆け上がり昨年12月18日につけた昨年来高値4500円も早晩視界に入れる勢いだ。国内外の電力インフラに関わる旺盛な投資需要を背景に重電製品やシステムが好調に推移し収益に貢献している。社会システム分野では水インフラ事業などが老朽化に伴う設備投資の動きが商機につながっている。そうしたなか、前週末1月31日に25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の160億円から185億円(前期比45%増)に増額しており、過去最高利益更新予想を大幅に上乗せする形となった。これを好感する買いを呼び込んでいる。

株探ニュース

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