話題株ピックアップ【昼刊】:住友ファーマ、フリービット、コナミG

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■アスコット <3264>  260円   +44 円 (+20.4%)  11:30現在
 アスコット<3264>がカイ気配スタート。同社は前週末1月31日の取引終了後、大東建託<1878>がアスコットに対し、完全子会社化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買付価格は1株260円で、アスコットの株価はこれにサヤ寄せする形となっている。買付予定数の下限は9173万6700株(所有割合67.86%)で、上限は設定しない。買付期間は2月3日から3月18日。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て、アスコットは上場廃止となる見通し。大東建は不動産開発の強化などにつなげる。東京証券取引所は1月31日付でアスコットを監理銘柄(確認中)に指定した。アスコットはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。

■住友ファーマ <4506>  710円   +100 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 住友ファーマ<4506>がストップ高に買われ昨年来高値を更新している。1月31日の取引終了後、25年3月期の連結最終損益を従来予想の160億円の赤字から160億円の黒字(前期は3149億6900万円の赤字)に上方修正しており、これを好感する買いが向かっている。北米で進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」などが好調に推移しているほか、アジアでは中国での販売が計画を上回るという。また、円安の影響に加え、事業構造改革などによる費用の減少も織り込んだ。同時に発表した24年4~12月期(第3四半期累計)の同損益は212億1900万円の黒字(前年同期は1177億800万円の赤字)だった。

■フリービット <3843>  1,553円   +211 円 (+15.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 フリービット<3843>が急反騰。前営業日比17%近い上昇をみせている。1月31日の取引終了後、ソフトバンク<9434>と資本・業務提携すると発表しており、これが好材料視されているようだ。両社はweb3などの技術を用いたID連携基盤の実現に向けた取り組みのほか、IoTや無人デバイス向け回線の技術、サービスの共同研究を進める。また、安心安全なスマホサービスの共同開発などでも連携するという。また、資本面ではソフトバンクに対する第三者割当による自己株式の処分を行い、ソフトバンクに160万株を割り当てる。フリービットの発行済み株式総数に対する持ち株比率は6.83%になる予定だ。

■コナミグループ <9766>  16,270円   +1,950 円 (+13.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 コナミグループ<9766>が大幅反発している。1月31日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を3800億円から4120億円(前期比14.3%増)へ、営業利益を845億円から1000億円(同24.6%増)へ、純利益を595億円から700億円(同18.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を66円から89円へ引き上げ年間配当予想を155円(前期131円)としたことが好感されている。第3四半期時点で売上高・各利益が計画を上回るペースで進捗しており、なかでもデジタルエンタテインメント事業における「eFootball」などの主力タイトルが好調に推移しているほか、家庭用ゲームの新作「SILENT HILL 2」の販売が計画を上回る見込みという。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高3108億2900万円(前年同期比22.8%増)、営業利益867億円(同45.5%増)、純利益631億1000万円(同41.8%増)だった。

■菱友システムズ <4685>  6,590円   +770 円 (+13.2%)  11:30現在
 菱友システムズ<4685>が急反発し、上場来高値を更新した。同社は前週末1月31日の取引終了後、25年3月期の連結業績・配当予想を上方修正しており、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想をこれまでの見通しから25億円増額して425億円(前期比14.7%増)、最終利益予想を5億円増額して32億円(同32.4%増)に引き上げた。システム開発や解析・設計関連業務に安定的に受注が推移したほか、ソフトウェアライセンスの仕入販売が大幅に伸長した。期末配当予想については25円増額して95円に修正。年間配当予想は160円(前期比40円増配)となる。第3四半期累計(4~12月)の売上高は前年同期比10.4%増の274億8000万円、最終利益は同43.1%増の22億1900万円だった。

■明電舎 <6508>  4,480円   +480 円 (+12.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 明電舎<6508>がカイ気配で始まり4連騰。国内外の電力インフラに関わる旺盛な投資需要を背景に重電製品やシステムが好調に推移し収益に貢献している。社会システム分野では水インフラ事業などが老朽化に伴う設備投資の動きが商機につながっている。そうしたなか、前週末1月31日に25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の160億円から185億円(前期比45%増)に増額しており、過去最高利益更新予想を大幅に上乗せする形となった。これを好感する買いを呼び込んでいる。

■日本ライフライン <7575>  1,573円   +147 円 (+10.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 日本ライフライン<7575>が続急伸し、昨年来高値を更新している。1月31日の取引終了後、25年3月期の連結経常利益を従来予想の110億円から126億円(前期比19.1%増)に上方修正するとともに、期末一括配当も従来計画の46円から53円(前期は42円)に増額修正すると発表。これが好材料視されているようだ。4~12月期(第3四半期累計)の同利益は前年同期比15.8%増の99億4400万円だった。心房細動のアブレーション症例数が期初予想をやや上回る年10%ペース(推定値)で増加したほか、脳血管関連の製品や大腿静脈用止血デバイスの販売が期初予想を約20%上回るペースで進捗したという。足もとの業績動向や第4四半期の見通しを考慮して上方修正に踏み切った。

■椿本興業 <8052>  2,160円   +174 円 (+8.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 椿本興業<8052>が大幅続伸している。前週末1月31日の取引終了後、株主優待制度の拡充を発表し、材料視されたようだ。3月31日を基準日とする株主優待より、保有株式数に応じて受け取ることができるQUOカードの額面金額を増額する。保有株式100株以上200株未満の株主には2000円分(従来は1000円分)、200株以上300株未満の株主には3000円分(同2000円分)のQUOカードを贈呈する。300株以上の株主は、継続保有期間3年未満の場合に4000円分、3年以上の場合に5000円分贈呈する形とする。従来、300株以上の株主には3000円分を贈呈する形としていた。あわせて発表した25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比6.5%増の885億1200万円、最終利益が同11.3%増の32億1700万円だった。

■デジタルアーツ <2326>  6,470円   +520 円 (+8.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 デジタルアーツ<2326>が大幅反発し、昨年来高値を更新した。同社が前週末1月31日の取引終了後に発表した25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比12.6%減の72億7400万円、最終利益が同0.6%増の21億7400万円となった。9月中間期時点では最終減益だったが、10~12月期の最終利益は18%増と高い伸びを示しており、ポジティブ視されたようだ。4~12月期の売上高はクラウドサービス系製品などが伸長し、前年度に連結子会社の株式譲渡があった影響を除くと増収となったという。また、「GIGAスクール構想第2期」案件の受注も好調に推移し、契約高が大幅に増加した。

■Terra Drone <278A>  5,290円   +405 円 (+8.3%)  11:30現在
 Terra Drone<278A>が急反発し、新値追いとなっている。同社は1月31日取引終了後、自社開発の屋内目視点検ドローン「Terra Xross 1」を日米で同時販売を開始したことを明らかにしており、これが材料視されているようだ。この製品は、同社が開発から生産までを一貫して手掛ける初の屋内点検用ドローンで、ビジュアルセンサーとLidarを搭載することで、安定した飛行性能を実現。同用途の従来機種と比べて約3分の1という低価格であることも特徴のひとつとなっている。

■マックス <6454>  4,290円   +315 円 (+7.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 マックス<6454>が急反発し、上場来高値を更新した。同社は1月31日の取引終了後、25年3月期の連結業績と配当予想の上方修正を発表し、好感されたようだ。今期の売上高予想はこれまでの見通しから10億円増額して913億円(前期比5.4%増)、最終利益予想は2億4000万円増額して106億円(同1.6%増)に見直した。今期の最終利益は減益予想から一転、前期の過去最高益を更新する計画となる。期末一括配当予想は4円増額して112円(前期比11円増配)とした。鉄筋結束機の消耗品の販売が好調に推移した。オフィス関連で表示作成機「ビーポップ」の販売も増加。好調に推移した第3四半期累計(4~12月期)の業績を踏まえ、通期の業績予想を見直した。4~12月期の売上高は前年同期比5.6%増の690億1000万円、最終利益は同14.0%増の91億900万円だった。

■イエローハット <9882>  2,917円   +179 円 (+6.5%)  11:30現在
 イエローハット<9882>が大幅高で3日続伸。前日比7.5%高の2943円まで上値を伸ばし、約1カ月ぶりに上場来高値を更新している。1月31日の取引終了後、3月31日現在の株主を対象に1株から2株への株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上や投資家層の拡大を期待する買いが向かっているようだ。あわせて、中期経営計画を発表。28年3月期に売上高1800億円、経常利益181億円を目指すほか、ROEの上昇に加えて、株主還元も重視し、3年累計の総還元性向100%以上を目標に掲げた。これも好材料視されている。なお、同時に発表した24年4~12月期の経常利益は前年同期比7.7%増の142億200万円だった。そのほか、株式分割にあわせて、株主優待制度を変更することも明らかにした。保有株数の要件は「100株以上」を据え置く一方、継続保有期間「1年以上」を追加するとしている。

■アルプスアルパイン <6770>  1,646円   +87 円 (+5.6%)  11:30現在
 アルプスアルパイン<6770>が大幅高で3日ぶりに反発し、昨年来高値を更新した。1月31日の取引終了後、25年3月期の連結経常利益が240億円(前期比3.3%減)になりそうだと発表。従来予想の190億円から上方修正する形となり、これが好材料視されている。円安による押し上げ効果に加え、コンポーネント事業でモバイル市場向け製品が想定より好調に推移する見通しになったことが上振れの要因となる。モジュール・システム事業における主要顧客の新車販売の苦戦が長期化する見通しになったことの影響も反映した。同時に発表した24年4~12月期(第3四半期累計)の同利益は前年同期比2.2%増の244億5900万円だった。

■ZOZO <3092>  5,384円   +278 円 (+5.4%)  11:30現在
 ZOZO<3092>が大幅続伸している。1月31日の取引終了後に25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績を発表。売上高1610億7600万円(前年同期比9.2%増)、営業利益517億6100万円(同13.3%増)となり、増収増益を達成したことが好材料視されているようだ。気温の低下とともに需要が活性化し、主力の衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」やLINEヤフーコマースでの商品取扱高が増えた。テレビCMやWEB広告による集客強化で11月の大型セール「ブラックフライデー」なども好調だった。また、広告事業が成長したことなども業績拡大に貢献した。

■レーザーテック <6920>  16,050円   +580 円 (+3.8%)  11:30現在
 全体相場が調整色を強めるなかで、レーザーテック<6920>がプラス圏で推移するなど頑強な動きをみせている。前週末1月31日の取引終了後、25年6月期第2四半期累計(24年7~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比35.8%増の1289億6800万円、最終利益は同95.1%増の433億1800万円だった。10~12月期の売上高は同93.4%増の922億3000万円、最終利益は同2.4倍の343億8700万円となり、四半期における売上高・利益として過去最高となっており、見直し買いを集めたようだ。半導体関連装置とサービスの売上高が大きく伸びた。通期の業績予想は据え置いた。受注面について同社は、マスク関連装置では大手半導体デバイスメーカーの投資計画の見直しなどの影響で大幅な減少を見込む。化合物パワー半導体向けの需要に関しても低調とする一方、生成AI関連でHBM(広帯域メモリー)の需要は堅調との見解を示した。

■電算 <3640>  1,726円   +300 円 (+21.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 電算<3640>がカイ気配。情報処理システムの開発を手掛けるが、本社を長野市に構え信越を地盤に地方自治体向けで実績が高い。マイナンバーと保険証の一体化対応に関する案件で収益機会が高まり、足もとの業績は会社側想定を上回る水準で好調に推移している。前週末1月31日に25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の13億5000万円から23億1000万円(前期比79%増)に大幅増額修正、これがポジティブサプライズとなった。

■山陽特殊製鋼 <5481>  2,501円   +500 円 (+25.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 山陽特殊製鋼<5481>がストップ高の水準となる前営業日比500円高の2501円でカイ気配となっている。前週末1月31日の取引終了後、同社に対し日本製鉄<5401>が完全子会社化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買付価格は1株2750円。山陽鋼の株価はこれにサヤ寄せする格好となっている。日本製鉄と山陽鋼は親子上場の状況にあった。日本製鉄は特殊鋼棒線事業の一体化や最適化を通じ収益機会の拡大を図るとともに、グループにおける生産体制の最適化による効果を生み出していく。買付予定数の下限は745万7756株(所有割合13.69%)で、上限は設定しない。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て、山陽鋼は上場廃止となる見込み。買付期間は2月3日から3月18日まで。山陽鋼はTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は1月31日付で、山陽鋼を監理銘柄(確認中)に指定した。

●ストップ高銘柄
 ウインテスト <6721>  238円   +50 円 (+26.6%) ストップ高   11:30現在
 ブルーイノベーション <5597>  738円   +100 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 ギガプライズ <3830>  2,084円   +400 円 (+23.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 エス・エム・エス <2175>  1,269円   -400 円 (-24.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 SMN <6185>  397円   -80 円 (-16.8%) ストップ安   11:30現在
 バリューコマース <2491>  910円   -300 円 (-24.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、3銘柄

株探ニュース

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