30日の米株式市場の概況、NYダウ反発 IBM急騰
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30日の米株式市場で、NYダウは前日比168.61ドル高の4万4882.13ドルと反発した。決算発表とともにAI関連の好調な受注状況を示したIBM<IBM>が急騰し、株価指数を押し上げた。米国の2024年10〜12月期GDP(国内総生産)の速報値は前期比年率2.3%増となり、伸び率は7〜9月期から鈍化した。市場予想に届かなかったものの、個人消費の堅調ぶりが示されたことは主力株への買いを誘う要因となった。トランプ米大統領がカナダとメキシコに関税を2月1日から課す方針だと報じられたことが全体相場の重荷となり、NYダウは取引終盤に下げに沈む場面があった。 ボーイング<BA>やビザ<V>が買われ、ナイキ<NKE>やコカ・コーラ<KO>がしっかり。オラクル<ORCL>が頑強な動きをみせたほか、ラスベガス・サンズ<LVS>が急伸した。半面、キャタピラー<CAT>が下値を探り、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>が軟調。ジュニパー・ネットワークス<JNPR>とヒューレット・パッカード・エンタープライズ<HPE>が冴えない展開となり、UPS<UPS>とサービスナウ<NOW>が急落した。 ナスダック総合株価指数は49.426ポイント高の1万9681.749と反発した。アルファベット<GOOG>やメタ・プラットフォームズ<META>、テスラ<TSLA>が上伸。エヌビディア<NVDA>が底堅く推移し、ブロードコム<AVGO>とラム・リサーチ<LRCX>が大幅高となった。一方。アップル<AAPL>とアマゾン・ドット・コム<AMZN>が冴えない展開。マイクロソフト<MSFT>が急落したほか、コムキャスト<CMCSA>が株価水準を大きく切り下げた。 出所:MINKABU PRESS