午前:債券サマリー 先物は続落、日銀副総裁の講演を警戒

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市況

 30日の債券市場で、先物中心限月3月限は続落。米利下げが当面見送られるとの観測が広がったことや、きょう行われる日銀副総裁の講演への警戒感から売りが優勢だった。

 29日まで開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きが決まり、声明文でインフレ率が2%の目標に向けて進展しているとの文言が削除されたことで、市場ではタカ派的と受け止める向きが多かった。また、午後に予定されている氷見野良三日銀副総裁の講演を前に、追加利上げに前向きな姿勢を示す可能性が意識された面もあり、債券先物は午前10時10分ごろに140円84銭まで下押す場面があった。なお、日銀は「残存期間5年超10年以下」「同25年超」「物価連動債」を対象とする国債買いオペを通知した。

 午前11時の先物3月限の終値は、前日比23銭安の140円92銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日に比べて0.020%上昇の1.210%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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