ダウ平均は反落 FOMCは様子見姿勢を強調 エヌビディアが下落=米国株概況
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NY株式29日(NY時間16:20)(日本時間06:20) ダウ平均 44713.52(-136.83 -0.31%) S&P500 6039.31(-28.39 -0.47%) ナスダック 19632.32(-101.27 -0.51%) CME日経平均先物 39290(大証終比:-300 -0.76%) きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。午後にFOMCの結果が発表なり、政策金利は予想通りに据え置かれたものの、声明でインフレ目標への進展に関する文言が削除されたことで米株式市場は売りが強まった。その後のパウエル議長の会見でも「政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」と言及したことから、ダウ平均は一時271ドル安まで下げ幅を拡大。 しかし、議長は「インフレに関する文言はシグナルではなく、文言を短くすることを選択しただけ」と述べたことから、米株式市場は下げ幅を縮小させている。ただ、3月利下げについての質問に「調整を急ぐ必要はない」と再言及したことから、3月の利下げ期待はさらに後退。短期金融市場では20%程度まで確率が縮小しており、次の利下げは早くても6月以降と見ているようだ。 次の行動は利下げを維持しつつも、インフレの進展を確認するまでは様子見の姿勢維持を強調していた印象ではあった。 本日のIT・ハイテク株は売りが優勢となったが、特にエヌビディア<NVDA>が下げを先導していた。トランプ政権の当局者が、同社のチップの中国への販売規制の強化を検討していると伝わった。特にAI開発に使用されるH20チップを標的にしているという。 スターバックス<SBUX>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第1四半期)を発表し、既存店売上高は減収となったものの予想ほどではなかった。今回の決算は同社を揺るがしていた顧客離れが収まりつつある兆候を見せている。 ソーシャルメディアのレディット<RDDT>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」とし、目標株価を197ドルとした。現行よりは低い水準。メタ<META>の広告マネージャーから広告キャンペーンを同社のプラットフォームにインポートできる新機能を材料視している。 通信機器メーカーのF5<FFIV>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。通期の見通しも上方修正した。 ワクチンのモデルナ<MRNA>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。目標株価は51ドル。 トランプ大統領が所有するソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア<DJT>が上昇。チャールズ・シュワブ<SCHW>と提携し金融サービスに参入と伝わった。 歯科業界向けサービスのヘンリー・シャイン<HSIC>が上昇。投資会社のKKR<KKR>が同社に大規模な投資を行ったと伝わった。 太陽光発電向けシステムのネクストラッカー<NXT>が決算を受け大幅高。受注残が45億ドルを大幅に上回り、過去最高を記録した。 オンライン金融サービスのレンディングクラブ<LC>が決算を受け大幅安。第1四半期の新規貸付額の見通しが予想を下回ったことに失望感を強めた模様。 スターバックス<SBUX> 108.58(+8.17 +8.14%) レディット<RDDT> 202.00(+7.25 +3.72%) F5<FFIV> 300.46(+30.74 +11.40%) モデルナ<MRNA> 40.72(-4.22 -9.39%) トランプ・メディア<DJT> 32.07(+2.03 +6.76%) ヘンリー・シャイン<HSIC> 79.87(+3.77 +4.95%) ネクストラッカー<NXT> 49.24(+9.62 +24.28%) レンディングクラブ<LC> 14.42(-2.41 -14.32%) アップル<AAPL> 239.36(+1.10 +0.46%) マイクロソフト<MSFT> 442.33(-4.87 -1.09%) アマゾン<AMZN> 237.07(-1.08 -0.45%) アルファベットC<GOOG> 197.18(+0.11 +0.06%) テスラ<TSLA> 389.10(-8.99 -2.26%) メタ<META> 676.49(+2.16 +0.32%) AMD<AMD> 117.35(+3.18 +2.79%) エヌビディア<NVDA> 123.70(-5.29 -4.10%) イーライリリー<LLY> 804.08(-0.91 -0.11%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美