東京株式(前引け)=続落、半導体主力や電線株に売り集中も値上がり数が8割占める

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市況

 27日前引けの日経平均株価は前営業日比232円22銭安の3万9699円76銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は9億6433万株、売買代金概算は2兆3387億円。値上がり銘柄数は1341、対して値下がり銘柄数は261、変わらずは39銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は朝方こそ日経平均が高く始まったものの、買い一巡後は売り圧力に押されマイナス圏に沈んだ。これまで相場の牽引役を担ってきた半導体製造装置の主力銘柄や電線株が売られ、全体を押し下げた。結局230円あまりの下げで前場の安値圏で着地している。ただ、中小型株には強い動きを示す銘柄が多い。値上がり銘柄数がプライム市場の8割以上を占めており、銀行株なども買われTOPIXは終始プラス圏で推移した。全体売買代金も2兆3000億円台と高水準を維持している。

 個別では売買代金トップのディスコ<6146.T>が下値模索の動きとなったほか、アドバンテスト<6857.T>が大幅安となった。ソフトバンクグループ<9984.T>の下げも目立つ。フジクラ<5803.T>や古河電気工業<5801.T>など電線株も安い。武蔵精密工業<7220.T>が値下がり率トップに売り込まれ、日東紡績<3110.T>なども大きく水準を切り下げた。半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が買われ過去最高値を更新したほか、ファーストリテイリング<9983.T>も堅調。フジ・メディア・ホールディングス<4676.T>も買いが優勢だった。岩井コスモホールディングス<8707.T>が急騰、HIOKI<6866.T>も大幅に水準を切り上げた。

出所:MINKABU PRESS

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