話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱自、ディスコ、ニデック
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■三菱自動車工業 <7211> 447.9円 -33.1 円 (-6.9%) 本日終値 東証プライム 下落率2位 三菱自動車工業<7211>が急落。読売新聞が24日、「ホンダと日産自動車の経営統合に向けた協議を巡り、三菱自動車は合流を見送る方向で調整に入った」と報じた。ホンダ<7267>と日産自動車<7201>が昨年12月、経営統合に向けた検討を開始することで合意し、三菱自も参画・関与などの可能性について検討を進めていた。報道によると三菱自は株式の上場を維持したうえで、ホンダと日産自との協業関係の強化を図るという。共同持ち株会社に合流する際の株式交換比率などを巡る思惑が後退する格好となり、売りがかさんだようだ。 ■ディスコ <6146> 47,430円 -3,430 円 (-6.7%) 本日終値 東証プライム 下落率3位 ディスコ<6146>が急落。同社は23日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、第4四半期(1~3月)の業績予想を開示した。売上高は1004億円(前年同期比3.7%減)、純利益は276億円(同22.0%減)を見込む。出荷額は961億円(同1.2%増)と予想するものの、伸び率は第3四半期と比較して大きく鈍化する見通し。減益予想と出荷額の微増計画を嫌気した売りが優勢となった。市場動向との連動性が高い出荷額については、四半期ごとに多少の波があるとしたうえで、引き続き生成AI関連の需要を中心に高水準となる見込みだとしている。同社はこれまで未定としていた期末配当予想を245円とすると発表した。年間配当予想は369円(前期比62円増配)となる。4~12月期の売上高は前年同期比34.1%増の2725億9600万円、最終利益は同74.8%増の852億5200万円だった。 ■ニデック <6594> 2,853.5円 -93 円 (-3.2%) 本日終値 東証プライム 下落率10位 ニデック<6594>が大幅反落。23日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年4~12月)連結決算で、純利益が1346億1500万円(前年同期比6.7%減)と減益で着地したことが嫌気された。売上高・営業利益は過去最高を記録したが、為替差損や法人所得税費用が増えたことが利益を圧迫した。売上高は1兆9459億円(前年同期比11.5%増)、営業利益は1755億3600万円(同5.0%増)となった。HDD向け精密小型モーターが回復したことに加えて、急成長しているAIデータセンター向け水冷モジュールが好調。ステランティスとの合弁会社であるニデックPSAイーモーターズの連結化も寄与した。また、HDDモーターの製品ミックスの改善や高付加価値の水冷モジュールの伸長なども増益に貢献した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高2兆5000億円(前期比6.5%増)、営業利益2400億円(同48.3%増)、純利益1850億円(同48.6%増)の従来見通しを据え置いている。 ■しまむら <8227> 8,520円 -129 円 (-1.5%) 本日終値 しまむら<8227>が4日ぶりに反落。23日の取引終了後に発表した1月度(24年12月21日~25年1月20日)の月次売上速報で、主力のしまむら既存店売上高は前年同月比4.6%増と3カ月連続で前年実績を上回った。これを受けて朝方は4日続伸して始まったものの、買い一巡後は利益確定売りに押された。冬物の販売が好調に推移し、なかでも重点販売商品のプライベートブランド「CLOSSHI」の「FIBER HEAT」シリーズが好調だった。また、アウター衣料ではTシャツやパンツ、実用商品では肌着や靴下が売り上げを大きく伸ばした。このほか、春物商品の婦人アウター衣料のニットや紳士・子供アウター衣料のトレーナーも好調だった。なお、全店売上高は同4.8%増だった。 ■石油資源開発 <1662> 1,110円 -11 円 (-1.0%) 本日終値 石油資源開発<1662>やENEOSホールディングス<5020>は軟調。23日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月限が前日比0.82ドル安の1バレル=74.62ドルと下落した。トランプ米大統領は23日、世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)にオンラインで参加し、産油国で構成される石油輸出国機構(OPEC)に原油価格の引き下げを求める意向を示した。高水準の原油価格が、ロシアによるウクライナへの戦争継続を可能にしている、との認識も述べた。同大統領は、「国家エネルギー非常事態」を宣言し、米国内での石油増産を進める姿勢を鮮明としており、足もとでの原油価格の先安観が強まっている。 ■総医研ホールディングス <2385> 169円 +45 円 (+36.3%) 本日終値 総医研ホールディングス<2385>は急動意。23日取引終了後、リモート健康相談サービスを提供するMedifellow(メディフェロー、東京都港区)と業務提携すると発表した。同サービスについて、総医研HDグループの顧客である日本国内の健保組合や海外駐在員を持つ企業などの福利厚生サービスとして導入を図るほか、海外からの旅行者向けにも提供していく。 ■ENECHANGE <4169> 503円 +61 円 (+13.8%) 一時ストップ高 本日終値 ENECHANGE<4169>が後場急伸。正午ごろ、EV充電サービス「EV充電エネチェンジ」に関する事業を、中部電力<9502>子会社の中部電力ミライズとの合弁会社で行うと発表しており、これを好感した買いが流入した。エネチェンジが新たに設立した100%子会社に対してEV充電事業を吸収分割により承継させ、新会社の51.0%を中部電力ミライズに譲渡することで合弁会社化する。合弁会社化することで、EV充電事業の成長加速やエネチェンジの財務状況の改善が期待されている。 ■ジーネクスト <4179> 360円 +36 円 (+11.1%) 本日終値 ジーネクスト<4179>は高い。23日取引終了後、顧客対応業務を可視化・効率化するDX支援サービス「Discoveriez」について、洋菓子メーカーのプレジィール(東京都千代田区)が昨年7月から段階的に導入を開始したことを発表した。これが材料視されたようだ。 ■HPCシステムズ <6597> 1,151円 +71 円 (+6.6%) 本日終値 HPCシステムズ<6597>は高い。23日取引終了後、台湾のファイソン・エレクトロニクスが開発した独自技術「aiDAPTIV+」を搭載したGPUサーバー・ワークステーションの提供を開始すると発表した。大規模言語モデル(LLM)をフルファインチューニングできる環境をPoC(概念実証)段階から低コストで導入することができるという。これが材料視された。 ●ストップ高銘柄 ギグワークス <2375> 383円 +80 円 (+26.4%) ストップ高 本日終値 レナサイエンス <4889> 1,040円 +150 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値 ReYuu Japan <9425> 569円 +80 円 (+16.4%) ストップ高 本日終値 以上、3銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース