話題株ピックアップ【夕刊】(2):OLC、アイザワ証G、カナデビア
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■オリエンタルランド <4661> 3,407円 +92 円 (+2.8%) 本日終値 オリエンタルランド<4661>が反発。グループのオリエンタルランド・イノベーションズは23日、グローバル採用支援事業を展開するフォースバレー・コンシェルジュ(東京都千代田区)に出資したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。フォースバレー・コンシェルジュは、国境を越えた採用支援や日本就労のための教育プログラムの実施を通し、世界中の人と企業をつなぐグローバル人材の活躍を推進している企業。オリエンタルランド・イノベーションズは、ホスピタリティ分野における質の高い外国人人材の活用に関する知見の獲得、そして社会課題に貢献する新規事業創出の可能性に期待しているという。 ■アイザワ証券グループ <8708> 1,698円 +45 円 (+2.7%) 本日終値 アイザワ証券グループ<8708>が反発。23日の取引終了後に発表した25年3月期第3四半期連結決算速報で、最終利益が27億6000万円(前年同期比2.4倍)になったことが好感された。投資信託の募集手数料や信託報酬、ラップ商品の投資顧問報酬などの受け入れ手数料が増加したことが寄与したという。 ■カナデビア <7004> 1,030円 +23 円 (+2.3%) 本日終値 カナデビア<7004>が大幅高で3連騰。日刊工業新聞が24日、「アマダがカナデビア(旧日立造船)子会社のエイチアンドエフ(福井県あわら市)を買収する方向で最終調整に入ったことが分かった」と報じた。買収額は明らかになっていないが、自動車向け大型プレス機を強みとするエイチアンドエフの23年度の売上高は195億円、営業利益は8億円だとし、アマダ<6113>にとって過去最大級の大型M&A(合併・買収)となると伝えている。カナデビアに対しては、事業の選択と集中に向けた取り組みが進むとの期待から買いが入ったようだ。アマダも堅調に推移している。報道を受け、アマダはコメントを開示。本日の取締役会に買収議案を付議する予定だとした。カナデビアも、アマダと協議を行っているとしたうえで、公表すべき事実があれば速やかに開示するとのコメントを発表した。 ■日本トリム <6788> 3,665円 +70 円 (+2.0%) 本日終値 日本トリム<6788>は堅調。光通信<9435>のグループ会社が23日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、共同保有分を含む日本トリム株の保有割合が5.29%と新たに5%を超えたことが判明した。保有目的は「純投資」。報告義務発生日は1月16日。 ■インソース <6200> 1,102円 +21 円 (+1.9%) 本日終値 インソース<6200>は高い。23日取引終了後、北海道、千葉県、神奈川県における職員研修業務事業委託の実施業者として選定されたと発表した。同業務は各道、県職員への研修やeラーニングなど教育サービスの提供だけでなく、研修の運用(会場設営、受講者連絡など)も含めた業務を包括で受託する大型プロジェクト。予定受注金額は合計で約10億1000万円。これが買い手掛かりとなった。 ■メドレー <4480> 3,880円 +50 円 (+1.3%) 本日終値 メドレー<4480>が5連騰。同社は23日の取引終了後、クラウド型電子薬歴システム「Medixs」の開発・販売などを手掛けるアクシスルートホールディングス(東京都千代田区)を完全子会社するとともに、アルフレッサ ホールディングス<2784>傘下のアルフレッサと資本・業務提携をすると発表。これを好感した買いが株価を押し上げたようだ。メドレーはアクシスルートホールディングスの既存株主から株式を取得した後、少数株主のスクイーズアウトを実施し、同社の株主をメドレーとアルフレッサのみとする。そのうえで簡易株式交換により、アクシスルートホールディングスを完全子会社する。アルフレッサにメドレーの自己株式が交付されることで、資本提携契約の効力が発生する。株式交換を考慮した事業取得の現金支出総額は74億700万円で、現預金や借り入れにより充当する予定。アルフレッサによるメドレーの持ち株比率は0.5%となる見通し。メドレーは「Medixs」の拡販に向けてアルフレッサと連携するとともに、新規DXプロダクトの開発や販売でも提携する。 ■アカツキ <3932> 2,873円 +36 円 (+1.3%) 本日終値 アカツキ<3932>は続伸。23日取引終了後、持ち分法非適用関連会社のTENTIAL<325A>が同日付で東京証券取引所からグロース市場への新規上場が承認されたことに伴い、保有する株式の一部を売り出すと発表した。売り出し後、テンシャルはアカツキの持ち分法非適用会社から外れる見通し。株式売却益の計上を期待した買いが入った。 ■安川電機 <6506> 4,636円 +57 円 (+1.2%) 本日終値 安川電機<6506>が高い。トランプ米大統領が中国の習近平国家主席と「良好で友好的な」会話をしたとし、更に同大統領が、中国への関税を課すことはできれば避けたいと発言したと、日本時間24日午前に伝わった。中国経済を巡る悲観的な見方が和らぐとの受け止めから、安川電への物色意欲が高まったようだ。オムロン<6645>や日本ペイントホールディングス<4612>なども堅調に推移している。 ■フジッコ <2908> 1,625円 +13 円 (+0.8%) 本日終値 フジッコ<2908>は反発。23日、一部製品について価格改定を実施すると発表した。原材料価格や物流費、人件費の上昇といったコストアップに対応するため。家庭用製品は3月1日、業務用製品は6月1日から値上げする。今後の収益力向上への期待から買われた。 ■東京製鐵 <5423> 1,527円 +8 円 (+0.5%) 本日終値 東京製鐵<5423>は続伸。午後2時ごろ、25年3月期単独業績予想を見直し、売上高を前期比12.0%減の3230億円、営業利益を同26.4%減の280億円と発表した。従来予想(売上高3080億円、営業利益240億円)から上方修正される形となり、これが好感された。コスト低減や製品ラインアップの拡充などが奏功する見通し。配当予想は据え置いた。 株探ニュース