東京株式(大引け)=111円安と6日続落、方向感に欠け値を消す展開に

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市況

 20日の東京株式市場で日経平均株価は6日続落。前場の日経平均株価は上昇したが、朝方に進行した円安が一服すると方向感に欠け、後場に入り値を消す展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比111円68銭安の3万8701円90銭。プライム市場の売買高概算は27億1931万株。売買代金概算は5兆7153億円となった。値上がり銘柄数は571と全体の約34%、値下がり銘柄数は1021、変わらずは51銘柄だった。

 前日の米株式市場では、NYダウが15ドル高と11日ぶりに小幅反発した。NYダウの上昇や為替の円安進行を受け、日経平均株価は上昇してスタート。為替相場は朝方、一時1ドル=157円90銭台と7月中旬以来、5カ月ぶりのドル高・円安水準をつけた。円安が好感され自動車株などが堅調な値動きとなるなか、日経平均株価は一時220円を超える上昇となり3万9000円台に乗せる場面があった。ただ、為替の円安進行が一服すると方向感に欠ける展開となり、後場の日経平均株価は前日比でマイナス圏での値動きとなった。今晩発表される米11月個人消費支出(PCE)物価指数の結果も確かめたいとの見方も出るなか、結局、日経平均株価は下落して取引を終えた。

 個別銘柄では、ディスコ<6146.T>やアドバンテスト<6857.T>、レーザーテック<6920.T>、東京エレクトロン<8035.T>など半導体関連株が安く、三菱重工業<7011.T>やIHI<7013.T>が値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>や三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループといったメガバンクは、日銀が追加利上げを見送ったことがネガティブ視され軟調だった。ソフトバンクグループ<9984.T>やセブン&アイ・ホールディングス<3382.T>が下落した。

 半面、トヨタ自動車<7203.T>やホンダ<7267.T>、SUBARU<7270.T>といった自動車株が高く、ソニーグループ<6758.T>や富士通<6702.T>が値を上げた。ファーストリテイリング<9983.T>や住友商事<8053.T>が堅調で、三井E&S<7003.T>が買われた。日銀の追加利上げ見送りが好感され三菱地所<8802.T>や三井不動産<8801.T>など不動産株は高い。

出所:MINKABU PRESS

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