話題株ピックアップ【昼刊】:平和、精工技研、日産自

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材料

■平和 <6412>  2,439円   +297 円 (+13.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 平和<6412>がマドを開けて急騰し年初来高値を更新している。18日の取引終了後、アコーディア・ゴルフ(東京都品川区)の親会社PJC Investmentsの全株式を米フォートレス・インベストメント・グループから取得し子会社化すると発表。これが好材料視されている。アコーディア・ゴルフはゴルフ場を173カ所運営する国内最大のゴルフ場運営会社。平和子会社のPGMホールディングスが保有するゴルフ場148カ所と合わせる321カ所と世界最大の規模になる。取得価額は概算で5120億円(アドバイザリー費用等を含む)。ゴルフ事業の売上高構成比率や利益構成比率を高め、グループの事業基盤の強化を図る構えだ。

■精工技研 <6834>  6,230円   +330 円 (+5.6%)  11:30現在
 精工技研<6834>が続急騰、一時350円高の6250円まで駆け上がり、連日で年初来高値を更新した。地合い悪のなかも我が道を行く展開で、年初から約4.5倍化した。時価は2004年の年初以来約21年ぶりの高値水準に突入している。世界的なデータセンター増設需要を背景に同社が製造する光通信用コネクターや検査装置などへの引き合いが旺盛となっている。同社が有する光学技術と精密加工技術を融合させた高度なテクノロジーが注目されているが、そのなか、これまで電気で行なっていた演算処理を光を用いた処理に置き換えることで、画期的な省電力化を実現する光電融合分野の研究開発でも先行している。米国株市場では量子コンピューター関連株に急騰銘柄が相次いでいるが、その関連銘柄の一角で光学・フォトニクスを活用した精密光学部品の開発製造を手掛けるシンテック・オプティクス・ホールディングスが株価を1週間で4倍化させるなど、驚異的な人気を博しており、その日本版として精工技研に投資マネーが誘導されている面もあるようだ。

■日産自動車 <7201>  430.7円   +13.1 円 (+3.1%)  11:30現在
 日産自動車<7201>が続伸している。前日にホンダ<7267>との経営統合に向けた協議入りが報じられ、ストップ高に買われた。その後日本経済新聞電子版は18日夜、「ホンダと日産自動車は23日にも経営統合に向けた協議に入る」と報道。NHKは19日早朝、両社は来週にも基本合意書を締結し、具体的な交渉に入る見通しだと伝えている。日産自に対しては統合によるプラス効果を期待した買いが続いている。S&Pグローバル・レーティングは18日、経営統合が実現した場合、日産自の信用力に対してはポジティブな影響をもたらす一方、ホンダの信用力に対してはネガティブな影響をもたらすとの見解を示した。ホンダは7日続落し、年初来安値を連日で更新した。

■HULICR <3295>  132,800円   +3,500 円 (+2.7%)  11:30現在
 ヒューリックリート投資法人<3295>が4日ぶりに反発した。18日の取引終了後、25年2月期と同年8月期の1口あたり分配金予想をこれまでの見通しから500円増額してそれぞれ4000円に引き上げると発表し、好感されたようだ。東京ディズニーリゾート周辺に立地するホテルグランドニッコー東京ベイ舞浜の不動産信託受益権を270億円で取得する。これに伴い、みずほ銀行から210億円の長期借入を行う。一方、東京・秋葉原の商業施設「ダイニングスクエア秋葉原ビル」と、千葉県印西市の「千葉ネットワークセンター」の不動産信託受益権を売却。資産の入れ替えに伴う影響を収益予想に織り込み、分配金予想を見直した。

■PAコンサル <4071>  1,909円   +40 円 (+2.1%)  11:30現在
 プラスアルファ・コンサルティング<4071>は3日ぶり反発。この日朝方、タレントマネジメントシステム「Talent Palette(タレントパレット)」について、生成AI技術を活用した人事評価の目標設定とフィードバックのアドバイス機能を新たに搭載したと発表した。生成AIの活用により客観的な評価制度運用を実現するという。これが手掛かりとなっている。

■海帆 <3133>  940円   +18 円 (+2.0%)  11:30現在
 海帆<3133>は反発。18日取引終了後、DMM.com(東京都港区)との業務提携に関する基本合意書を締結すると発表した。海帆が行う再生可能エネルギー事業で、DMMが太陽光発電所設備一式を安定的に供給するという。これが買い手掛かりとなっている。

■メタプラネット <3350>  3,555円   +35 円 (+1.0%)  11:30現在
 メタプラネット<3350>が朝安後にプラス圏に浮上した。同社は19日、同社の株式について、米OTCマーケッツ・グループが運営するOTC市場(OTCQX)で取引が開始されることを確認したと発表。これを材料視した買いが入った。資金管理戦略の一環としてビットコインを保有する同社は、今後のビットコインの購入に向けて発行可能株式数の拡大を13日の臨時株主総会で決議した。海外からの機関投資家や一般投資家に対し、メタプラの株式への投資機会を提供することが有益で、企業価値の向上につながると判断したとしている。

■ユーグレナ <2931>  397円   +1 円 (+0.3%)  11:30現在
 ユーグレナ<2931>はしっかり。18日の取引終了後、軽油にHVO(水素化植物油)を51%混合した次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を開発し供給を開始すると発表。これが材料視されているようだ。HVOを51%混合した「サステオ」は、軽油規格に適合しており、軽油と同様にディーゼルエンジン車の公道走行に使用可能という。同サステオを使用することにより、CO2削減量あたりのコストの低減が可能になり、より効率的に温室効果ガス排出量の削減に貢献でき、脱炭素化が促進されることが期待されるとしている。

■住友林業 <1911>  5,267円   -343 円 (-6.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位
 住友林業<1911>が大幅続落。同社は米国で住宅分譲や宅地開発、賃貸用集合住宅事業を手掛けている。米商務省が18日に発表した11月の住宅着工件数は季節調整後の年率換算で128万9000戸となり、前年同月比で14.6%減と大きく落ち込んだ。集合住宅が落ち込み、7月以来の低水準となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が同日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場のコンセンサス通り0.25%幅の利下げが決まったが、メンバーの政策金利見通しは来年の利下げ回数の減少を示唆し、米金利は大きく上昇した。利下げ鈍化の観測を受けた金利上昇が、米国での不動産事業に対し一段のネガティブな影響をもたらすとの懸念が広がり、住友林株に対し売りを促す要因となったようだ。

■アドバンテスト <6857>  8,454円   -306 円 (-3.5%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>がウリ気配でスタートするなど、世界トップシェアを誇る半導体製造装置メーカーに大きく売りがかさんでいる。前日の米国株市場ではFOMC後にNYダウが1100ドル超の下落となったが、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は700ポイントあまりの下げとなり下落率でダウを大きく上回った。半導体関連株も全面的に売られ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下げは4%近くに達した。そのなか、AI用半導体の象徴株であるエヌビディアも5日続落となり直近10営業日のうち9営業日で下落し、下値支持ラインの26週移動平均線近辺まで水準を切り下げた。東京市場でもエヌビディア関連に位置付けられる両銘柄を含め、半導体セクターへの逆風が改めて意識されている。

■日経レバ <1570>  26,490円   -615 円 (-2.3%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は急落し、一時1000円を超える下げで2万6000円大台攻防の様相を見せた。テクニカル的にも75日移動平均線を下回るなど警戒感が強まっている。日経レバは日経平均に連動するように組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることから、全体相場が波乱の様相を強めると短期の値幅取りを狙った個人投資家の売り買いが活発化する傾向がある。前日の米国株市場ではFOMC通過後に売りが噴出する波乱展開となった。FOMCでの0.25%の利下げ決定は想定通りだったものの、来年の金融政策に対しFRBがタカ派寄りに変化したことが大きく嫌気されている。これを受け東京市場でもリスクオフの流れが強まった。米長期金利上昇を背景に外国為替市場ではドル高・円安方向に振れているものの、リスク回避ムードが強いなかハイテク株など輸出セクターが円安を好感する動きも限定的だ。

■アストロHD <186A>  766円   -17 円 (-2.2%)  11:30現在
 アストロスケールホールディングス<186A>が一時全体地合い悪に逆行して続伸、30円高の813円まで駆け上がる場面があった。同社は今年6月に東証グロース市場に上場したニューフェースで、宇宙ゴミ(スペースデブリ)の除去や人工衛星の寿命延長など軌道上サービスを展開している。18日取引終了後、大型の衛星を対象デブリとした近傍での撮像・診断ミッション「ISSA―J1」のフェーズ2への移行決定が文部科学省から発表されたことを開示、これを手掛かり材料に投資資金が流入した形だ。

■三菱UFJ <8306>  1,809.5円   -3 円 (-0.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク3社は、全体地合い悪に流されいずれも売り優勢で始まったものの、その後は下げ渋り前日終値近辺で売り買いを交錯させている。前日に開示されたFOMCの結果は、FRBが0.25%の利下げを決めたものの、来年の金融政策に関してはタカ派的な文脈が目立った。米長期金利は4.5%台まで急上昇しており、これを受けて米国事業を展開するメガバンクにとって運用環境の改善をポジティブ視する動きが出た。また、きょう結果が発表される日銀の金融政策決定会合で日銀が金利据え置きとするのか、追加利上げに踏み切るのかは依然として見極めにくい状況にあるが、足もとの円安進行を背景に利上げする可能性も残されているだけに、一部でショートポジションの巻き戻しを誘っているもよう。

■フジタコーポレーション <3370>  294円   +74 円 (+33.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 フジタコーポレーション<3370>は急伸。18日取引終了後、株主優待制度を新設すると発表した。毎年3月末に100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じてWEBクーポンを1000~1万円分贈呈する。これを好感した買いを集めている。

■クラダシ <5884>  333円   +53 円 (+18.9%) 一時ストップ高   11:30現在
 クラダシ<5884>が4営業日ぶりに急反発している。同社は18日取引終了後、再生可能エネルギー事業(系統用蓄電池事業など)への参入検討を始めたと発表しており、これが材料視されているようだ。検討しているのは、再生可能エネの導入拡大と電力需給の安定化に向けた系統用蓄電池による蓄電所の建設・運用など。事業モデル、スキーム、事業開始のために支出する費用などの詳細については、決まり次第速やかに公表するとしている。

■シード <7743>  538円   +80 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 シード<7743>が大幅高に買われている。19日付の日本経済新聞電子版で「東京農工大とシードの共同研究でコンタクト型ディスプレーを開発」と報じられており、これを材料視する買いが入っているようだ。目の角膜部分に直接載せて使うマイクロディスプレーを東京農工大の高木康博教授と共同で開発したという。記事によると、現在は基幹技術の開発を終えて生産技術の開発を進めている段階だが、将来はデバイスメーカーなどと組んで製品化を目指すとしている。

■AndDo <3457>  1,116円   +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 And Doホールディングス<3457>がカイ気配スタート。同社は18日の取引終了後、第一生命ホールディングス<8750>との資本・業務提携の契約締結を発表した。あわせて、取得総数105万3000株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.29%)、取得総額14億円を上限とする自社株買いを2025年1月14日から9月19日の間に行うと開示した。生保大手との協業による事業拡大などを期待した買いが集まったようだ。AndDoは市場から取得した自己株式を第一生命HDに割り当てる方針。第三者割当を実施するうえで十分な自己株式を市場から取得できなかった場合は、不足分において新株を発行する。またAndDoの会長が保有する自己株式207万8600株(発行済み株式総数の10.44%)を売り出し、第一生命HDが取得する予定。9月30日の段階で第一生命HDの議決権割合は15.74%となる見通し。両社はリバースモーゲージ保証やハウス・リースバック、不動産売買などで協業を推進。不動産を活用した金融サービスの拡大に向けて共同で取り組む。

■雨風太陽 <5616>  1,142円   +150 円 (+15.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 雨風太陽<5616>はストップ高カイ気配。18日取引終了後、今年12月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これが好感されている。毎年12月末時点に100株以上保有する株主を対象に、自社の産直ECサイト「ポケットマルシェ」で利用可能なクーポン券を、保有する株数に応じて2000~1万円分贈呈する。

●ストップ高銘柄
 シード <7743>  538円   +80 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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