ダウ平均、1100ドル超急落 FOMCはタカ派な利下げ姿勢に完全シフト=米国株概況
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NY株式18日(NY時間16:32)(日本時間06:32) ダウ平均 42326.87(-1123.03 -2.58%) S&P500 5872.16(-178.45 -2.95%) ナスダック 19392.70(-716.36 -3.56%) CME日経平均先物 38500(大証終比:-700 -1.82%) きょうのNY株式市場、ダウ平均は1100ドル超急落し、大幅に10日続落。午後のFOMCの結果を受けて米株式市場は売りが強まった。ダウ平均はFOMC前までプラスで推移していたものの、結局反発できなかった。10日続落は1974年以来。 FOMCは大方の予想通りに0.25%の利下げを実施。ただ、注目のFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)では、来年の利下げは2回のみを想定。1回なしは0回の予想も19名の委員のうち4名いた。また、経済見通しでも、来年のPCEデフレータの見通しを従来の2.1%から2.5%に大きく上方修正している。FRBはタカ派な利下げ姿勢に完全にシフトした印象が強い。 その後のパウエル議長の会見でも「追加調整を検討する上で慎重姿勢を強める可能性。金利調整プロセスは新たな段階に入った」などと述べた一方、「政策はなおも有意に抑制的」とも述べていた。方向感は利下げではあるものの、慎重にアプローチして行く姿勢を滲ませていた。 今回のFOMCを受けて市場は1月の据え置き観測を強めている。短期金融市場では1月の据え置きの確率を90%に高めている。 スナック、シリアルなど加工食品のゼネラル・ミルズ<GIS>が決算を受け下落。ガイダンスを嫌気している模様で、既存事業売上高の見通しを従来の0-1%の低い方に下方修正したほか、1株損益も赤字見通しに修正。 建築用製品のワージントン・エンタープライゼズ<WOR>が大幅高。前日引け後に9-11月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。営業利益も想定外の黒字を達成している。 航空や医療機器の交換部品を手掛けるハイコ<HEI>が決算を受け下落。売上高が予想を下回った。 ディスカウントストアのオリーズ・バーゲン・アウトレット<OLLI>が堅調。アナリストが投資判断を「売り」から「買い」に2段階引き上げた。 電気自動車(EV)のリビアン<RIVN>が大幅安。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。目標株価は16ドル。 Dウェイブ・クオンタム<QBTS>、クオンタム・コンピューティング<QUBT>といった量子コンピューティングの銘柄に本日も買いが強まった。特段の材料は見当たらないが、12月に入って人気化している。今年はAI関連が人気化し、資金が集中していたが、来年は量子コンピューティングにブームが来るのではとの思惑が、個人投資家中心に高まっているのかもしれない。 ゼネラル・ミルズ<GIS> 63.91(-2.02 -3.06%) ワージントン<WOR> 42.14(+3.94 +10.31%) ハイコ<HEI> 237.24(-22.56 -8.68%) リビアン<RIVN> 13.06(-1.64 -11.16%) Dウェイブ・クオンタム<QBTS> 8.96(+0.56 +6.67%) クオンタム・コンピューティング<QUBT> 25.68(+8.89 +52.95%) アップル<AAPL> 248.05(-5.43 -2.14%) マイクロソフト<MSFT> 437.39(-17.07 -3.76%) アマゾン<AMZN> 220.52(-10.63 -4.60%) アルファベットC<GOOG> 190.15(-6.97 -3.54%) テスラ<TSLA> 440.13(-39.73 -8.28%) メタ<META> 597.19(-22.25 -3.59%) AMD<AMD> 121.41(-3.61 -2.89%) エヌビディア<NVDA> 128.91(-1.48 -1.14%) イーライリリー<LLY> 764.71(-13.91 -1.79%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美