東京株式(大引け)=92円安、朝高後は一貫して水準を切り下げ3日続落

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市況

 17日の東京株式市場は朝方買い優勢で日経平均株価は高く始まったものの、買い一巡後は値を消す展開に。後場も下値を探る動きとなり、結局安値引けとなった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比92円81銭安の3万9364円68銭と3日続落。プライム市場の売買高概算は18億9297万株、売買代金概算は4兆3026億円。値上がり銘柄数は546、対して値下がり銘柄数は1032、変わらずは65銘柄だった。

 きょうの東京市場は買いが先行したものの、引き続き上値の重い展開だった。寄り後早々にこの日の高値を形成し、その後は一貫して上げ幅を縮小、後場はマイナス圏に沈み、この日の安値で取引を終えている。前日の米国株市場ではNYダウは変調ながらもハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の方は続伸し、史上最高値を更新している。また、1ドル=154円台までドル高・円安方向に振れたことは、輸出セクター中心に追い風となった。半導体関連も朝方は買い戻しを誘発していたが、製造装置の主力銘柄の一角が大きく売り込まれ、全体相場はリスクオフムードに。18日までの日程で開催されるFOMCや19日に結果が判明する日銀金融政策決定会合を控え、積極的に買い向かう動きは見られなかった。値下がり銘柄数は1000を上回ったが、前引け時点より若干減っており、後場にマイナス転換し安値引けとなった日経平均とは相反する格好となっている。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が商いを膨らませ上値追い指向を強めたほか、IHI<7013.T>も終始買いが優勢だった。サンリオ<8136.T>が高く、任天堂<7974.T>の強さも目立つ。ディー・エヌ・エー<2432.T>がしっかり、ソシオネクスト<6526.T>、ファーストリテイリング<9983.T>も値を上げた。ニーズウェル<3992.T>がストップ高配分となり値上がり率トップ。象印マホービン<7965.T>が急騰、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>も値を飛ばした。パーク24<4666.T>が物色人気、セック<3741.T>も大幅高。MIXI<2121.T>、アイスタイル<3660.T>も大きく水準を切り上げた。

 半面、売買代金首位のアドバンテスト<6857.T>が急落、フジクラ<5803.T>も利益確定売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも冴えない。東京海上ホールディングス<8766.T>、リクルートホールディングス<6098.T>も下落した。プロレド・パートナーズ<7034.T>が値下がり率トップに売り込まれ、TOKYO BASE<3415.T>、さくらインターネット<3778.T>なども大幅安。

出所:MINKABU PRESS

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