午後:債券サマリー 先物は続伸、長期金利は1.040%

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市況

 13日の債券市場で、先物中心限月3月限は続伸した。日銀がこの日発表した12月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス14となり、9月調査のプラス13から小幅に改善。市場予想を上回った。短観公表後は先物に売りが膨らんだが、下値を探る姿勢は限られて持ち直した。この日、日銀が実施した定例の国債買い入れオペでは、中期ゾーンと超長期ゾーンの応札倍率が前回から低下した。債券を売り急ぐ姿勢が見られなかったことは、円債相場をサポートする要因となった。

 米国の30年債入札が低調な結果となったことを受け、前日に米長期金利は上昇圧力が掛かったが、時間外取引において上昇は一服した。日銀短観の公表後は、次第に12月の日銀金融決定会合での利上げは見送られるとの観測が市場に広がった。いずれも円債相場には支援材料となった。先物は朝方に142円36銭まで下げたが、その後午前中に142円62銭まで上伸。午後は高値圏でもみ合いを続けた。

 先物3月限は前営業日比12銭高の142円57銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.005ポイント低い1.040%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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