ダウ平均は5日続落 ナスダックは2万乗せで最高値更新 米CPIで利下げ確信=米国株概況

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市況

NY株式11日(NY時間16:25)(日本時間06:25)
ダウ平均   44148.56(-99.27 -0.22%)
S&P500    6084.19(+49.28 +0.82%)
ナスダック   20034.89(+347.65 +1.77%)
CME日経平均先物 40140(大証終比:+730 +1.82%)

 きょうのNY株式市場、ダウ平均は5日続落の一方、ナスダックは大幅高となった。取引開始前に11月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、米株式市場はポジティブな反応を見せていた。

 FRBが注目しているコア指数は前年比で3カ月連続の3.3%上昇、前月比では4カ月連続で0.3%の上昇と、ディスインフレのさらなる進展は見られない。しかし、インフレの再浮上も示唆しておらず、市場は来週のFOMCでの0.25%ポイントの利下げに確信を強めているようだ。今回の数字を受けて短期金融市場での利下げ期待はさらに強まり、CMEのフェドウォッチでは利下げの可能性を95%と見積もっている。

 ダウ平均も上昇して始まったが、動きが一巡すると下げに転じた。直近の最高値更新で調整色が強まっており、一部からは「まだ強気相場にあると考えているが、一息つくために調整局面が必要なのは明らか」といった声も聞かれた。ただ、IT・ハイテク株は堅調でナスダックは2万ポイント台に乗せて、最高値更新を続けていた。

 空飛ぶタクシーを手掛けるジョビー・アビエーション<JOBY>が下落。増資計画を発表した。

 ゲームソフト販売のゲームストップ<GME>が決算を受け上昇。売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想外の黒字となった。

 電力システムのGEベルノバ<GEV>が上昇。前日引け後に長期ガイダンスを公表し、2028年は力強いガイダンスが示されたとの評価がアナリストから出ている。

 医療従事者向けアパレル製品のフィグス<FIGS>が上昇。投資会社のストーリー3キャピタルから10億ドル以上の評で買収提案を受けたと報じられた。

 ドラッグストアのウォルグリーン<WBA>が反落。前日は投資会社の買収観測が伝わり、同社株は大幅高となっていた。しかし、複数のアナリストから買収に懐疑的な見方が出ており、本日は戻り売りが出ていたようだ。

 ブロードコム<AVGO>が上昇。取引開始前にアップル<AAPL>がAIチップでブロードコムと協力と伝わった。IT情報のインフォメーションが伝えた。アップルはAI専用のサーバーチップを開発しており、同チップのネットワーキング技術でブロードコムと協力しているという。

ゲームストップ<GME> 28.97(+2.04 +7.58%)
ジョビー・アビエーション<JOBY> 7.94(-0.60 -7.03%)
GEベルノバ<GEV> 343.80(+16.41 +5.01%)
フィグス<FIGS> 6.24(+1.11 +21.64%)
ウォルグリーン<WBA> 9.84(-0.58 -5.57%)
ブロードコム<AVGO> 183.20(+11.39 +6.63%)

アップル<AAPL> 246.49(-1.28 -0.52%)
マイクロソフト<MSFT> 448.99(+5.66 +1.28%)
アマゾン<AMZN> 230.26(+5.22 +2.32%)
アルファベットC<GOOG> 196.71(+10.18 +5.46%)
テスラ<TSLA> 424.77(+23.78 +5.93%)
メタ<META> 632.68(+13.36 +2.16%)
AMD<AMD> 130.15(+2.41 +1.89%)
エヌビディア<NVDA> 139.31(+4.24 +3.14%)
イーライリリー<LLY> 796.03(-3.55 -0.44%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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