東京株式(大引け)=207円高、円安と半導体株上昇を好感も値下がり銘柄数多い

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市況

 10日の東京株式市場は売り買い交錯のなか、朝高後に日経平均が軟化したが、その後は再び買い戻される強調展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比207円08銭高の3万9367円58銭と続伸。プライム市場の売買高概算は17億206万株、売買代金概算は3兆9325億円。値上がり銘柄数は702、対して値下がり銘柄数は874、変わらずは68銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要株価指数が総じて軟調だったが、外国為替市場でドル高・円安方向に振れたこともあってリスクを取る動きが優勢となった。取引時間中は中国・上海株などアジア株が総じて堅調な値動きをみせたこともマーケットのセンチメントにプラスに働いた。中国共産党が9日に開催した中央政治局会議で、25年経済政策に関して財政政策の積極化と緩和的な金融政策を行う方針を表明し、これが東京市場でも中国関連株を中心に買いを誘う背景となった。また、半導体関連株が買われたことも地合いを良くした。一方、日本時間11日夜に米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、この内容を見極めたいとの思惑から上値が押さえられる場面もあった。個別株も値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が上回った。なお、売買代金は3営業日連続で4兆円台に届かなかった。

 個別では、ディスコ<6146.T>が商いを膨らませ上昇、東京エレクトロン<8035.T>も上値を追った。トヨタ自動車<7203.T>、ソニーグループ<6758.T>が堅調、キーエンス<6861.T>も買いが優勢だった。三井物産<8031.T>、住友商事<8053.T>など総合商社が買われ、安川電機<6506.T>も値を上げた。トプコン<7732.T>が急騰し値上がり率首位に。学情<2301.T>も大幅高。日本ペイントホールディングス<4612.T>、住友ファーマ<4506.T>などの上げ足も目立った。

 半面、売買代金トップのIHI<7013.T>がやや売りに押され、三菱重工業<7011.T>も軟調。フジクラ<5803.T>、任天堂<7974.T>も利食われた。第一三共<4568.T>が売りに押され、東京海上ホールディングス<8766.T>も下値を探った。幸楽苑<7554.T>が値下がり率トップに売られ、ビューティガレージ<3180.T>、アイモバイル<6535.T>、日本ケミコン<6997.T>なども大きく水準を切り下げた。PKSHA Technology<3993.T>も安い。

出所:MINKABU PRESS

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