午前:債券サマリー 先物は反落、日銀の12月利上げ観測から売り優勢
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2日の債券市場で、先物中心限月12月限は反落。日銀が12月18~19日に開く金融政策決定会合で追加利上げに踏み切るとの見方から売りが優勢だった 日本経済新聞が11月30日に配信した日銀の植田和男総裁へのインタビューで、追加利上げの時期について「データがオントラック(想定通り)に推移しているという意味では近づいているといえる」と述べたことが影響。前週末に総務省が発表した11月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったこともあり、追加利上げに対する警戒感が高まった。債券先物は朝方に142円68銭まで下押したあとは下げ渋ったが、この日の時間外取引での米長期金利の上昇が重荷となり戻りは限定的だった。 午前11時の先物12月限の終値は、前週末比28銭安の142円78銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.080%をつけ、その後は前週末比0.025%上昇の1.075%で推移している。 出所:MINKABU PRESS