東京株式(大引け)=141円安と反落、円高進行を警戒し輸出関連株など安い

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市況

 29日の東京株式市場で日経平均株価は反落。為替市場で円高が進行したことが嫌気され、輸出関連株などが安く一時3万8000円割れに下落した。

 大引けの日経平均株価は前日比141円03銭安の3万8208円03銭。プライム市場の売買高概算は16億2460万株。売買代金概算は3兆5973億円となった。値上がり銘柄数は663と全体の約40%、値下がり銘柄数は931、変わらずは49銘柄だった。

 前日の米株式市場は感謝祭で休場となり、やや手掛かり材料難だったが、円高の進行が警戒され、日経平均株価は反落してスタート。特に、朝方に発表された11月の東京都区部消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、12月の日銀金融政策決定会合での利上げ思惑も強まるなか、一段と円高が進み一時1ドル=150円を割り込んだ。円高が警戒され、日経平均株価は午前9時50分過ぎに3万7986円まで売り込まれた。ただ、下値では値頃感も強まり、売り一巡後は3万8000円台に値を戻した。後場に入ってからは、週末で様子見姿勢も台頭するなか3万8200円前後での一進一退が続いた。半導体関連株が安く、自動車、機械といった輸出関連株が値を下げる一方、銀行や生損保など金融株が堅調だった。

 個別銘柄では、ディスコ<6146.T>やレーザーテック<6920.T>、東京エレクトロン<8035.T>が安く、SCREENホールディングス<7735.T>やルネサスエレクトロニクス<6723.T>が値を下げた。三菱重工業<7011.T>や川崎重工業<7012.T>が軟調、トヨタ自動車<7203.T>や日産自動車<7201.T>、ホンダ<7267.T>が下落した。ファナック<6954.T>やキーエンス<6861.T>も売られた。三菱商事<8058.T>や商船三井<9104.T>、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>も軟調だった。

 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>や三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>が高く、第一生命ホールディングス<8750.T>やSOMPOホールディングス<8630.T>が値を上げた。ニトリホールディングス<9843.T>やサンリオ<8136.T>が高く、リクルートホールディングス<6098.T>や東京ガス<9531.T>、古河電気工業<5801.T>が買われた。

出所:MINKABU PRESS

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