午前:債券サマリー 先物は反落、11月都区部CPI予想上振れで追加利上げ観測
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29日の債券市場で、先物中心限月12月限は反落した。総務省が発表した11月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアCPIが前年同月比2.2%の上昇となり、10月の1.8%から伸び率は拡大。市場予想を上回った。これを受け、12月の金融政策決定会合で日銀が追加利上げに踏み切るとの見方が広がり、円債相場の重荷となった。 前日の欧州市場では政局の先行き警戒から、ギリシャ国債並みの利回り水準まで売られていたフランスの新発10年債の金利上昇(債券価格の下落)が一服した。ドイツの新発10年債はECB(欧州中央銀行)による大幅な利下げ観測を背景に買われて金利は低下した。米国市場は感謝祭の祝日に伴い休場だったこともあり、欧州債相場が堅調だったことは、円債相場を下支えする要因となった。 財務省は29日、2年債入札を通告した。発行予定額は2兆6000億円。クーポンは0.6%。市場では無難に通過するとの見方が優勢となっている。 先物中心限月12月限は前営業日比5銭安の142円97銭で午前の取引を終えた。日本の新発10年債利回り(長期金利)は同0.015ポイント高い1.060%で推移。一時1.065%まで上昇した。 出所:MINKABU PRESS