午後:債券サマリー 先物は反発、長期金利1.050%に低下
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28日の債券市場で、先物中心限月12月限は反発。前日の米債券高を手掛かりに買いが先行し、午後には日銀の国債買いオペを無難に通過し安心感が広がる場面があった。 27日に米長期金利が低下した背景は、同日発表された10月の米個人消費支出(PCE)物価指数が前月比0.2%上昇と市場予想と同じで、米連邦準備理事会(FRB)が12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも利下げを続けるとの見方が強まったこと。また、同日に実施された米7年債入札の結果が堅調だったことも米債券買いにつながった。加えて、前日のニューヨーク市場でドル円相場が約1カ月ぶりのドル安・円高水準をつけたことで、日銀による早期の追加利上げ思惑がやや後退したことも国内債の支えとなったもよう。午後に入ると日銀オペの結果が明らかとなり、「残存期間3年超5年以下」「同5年超10年以下」「同10年超25年以下」の応札倍率がいずれも2倍台を維持したことで需給の引き締まりが意識され、債券先物は一時143円05銭まで上伸した。ただ、きょうは米国が感謝祭の祝日となることから模様眺めムードが広がりやすく、一段と上値を買い上がる勢いには乏しかった。 先物12月限の終値は、前日比22銭高の143円02銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.010%低下の1.050%で推移している。 出所:MINKABU PRESS