午前:債券サマリー 先物は反落、米債券安が波及 新発10年債は取引未成立
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27日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は反落した。前日の米国市場で長期債価格が下落(金利は上昇)したことが重荷となった。 米国市場ではトランプ次期米大統領が関税強化の方針を表明したことを受け、インフレ警戒が高まり米国債への売りを促した。国内では26日に開催された国債市場特別参加者会合で、超長期ゾーンの30年債と40年債の来年度発行計画に関し、減額が適当であるとの意見が参加者から多く寄せられたことが明らかになった。短期ゾーンに関しては3カ月物を中心に増額を求める意見が多かったという。 超長期債の需給がタイト化するシナリオが横たわるなか、財務省は27日午前、40年債入札を通告した。市場では無難な結果となるとの予想が優勢となっている。 先物12月限は前営業日比11銭安の142円82銭で午前の取引を終えた。新発10年債の取引はまだ成立していない。 出所:MINKABU PRESS