話題株ピックアップ【夕刊】(2):リコー、フリー、スタンレー
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■リコー <7752> 1,724.5円 +36.5 円 (+2.2%) 本日終値 リコー<7752>は3日続伸。25日取引終了後、25年3月期連結業績予想について純利益を380億円から445億円(前期比0.7%増)へ上方修正すると発表した。中国子会社の深セン市福田区から東莞市への移転に伴う跡地の再開発が遅延していたことに関し、提携協議書を結んでいた現地不動産ディベロッパーなどからの違約金の額が確定したため。なお、売上高見通しに変更はない。この発表が好感された。 ■フリー <4478> 2,695円 +57 円 (+2.2%) 本日終値 フリー<4478>が続伸。同社はきょう、エムスリー<2413>グループのエムスリーキャリアと提携して「産業医紹介サービス」の提供を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このサービスでは、従業員数が50人以上となった事業場で産業医の選任が必要なパターンや、新たな産業医を探している場合にオンライン上で嘱託産業医とのマッチングを行い、全国の地域を問わず最短4日で紹介が可能。同社は今後も企業の成長にあわせて、安心して法制度に対応できるサービスを提供するとしている。 ■スタンレー電気 <6923> 2,600円 +47 円 (+1.8%) 本日終値 スタンレー電気<6923>が堅調。25日の取引終了後、三菱電機<6503>傘下の三菱電機モビリティと、次世代車両を対象としたランプシステム事業に関する合弁会社を設立することで基本合意したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。スタンレーが持つ車載用ランプでの光学制御システムと、三菱電機モビリティの先進制御システム技術を生かし、付加価値の高い製品の提供を目指す。合弁会社はスタンレーがマジョリティ株主となることを想定。来年3月ごろの最終契約の締結を予定する。 ■富士製薬工業 <4554> 1,507円 +26 円 (+1.8%) 本日終値 富士製薬工業<4554>が7連騰。同社は25日の取引終了後、中期経営計画を策定したと発表した。女性医療やバイオシミラー事業、グローバルCMO(医薬品製造受託)事業を軸に成長を図り、29年9月期に売上高を800億円(24年9月期実績は416億3800万円)、営業利益を100億円(同38億8000万円)に伸ばす目標を掲げており、好感されたようだ。ROE(自己資本利益率)については10.0%(同5.9%)に高める計画。29年9月期までの5年間の無形資産投資額は390億円を見込む。企業価値の向上により、PBR(株価純資産倍率)を早期に1倍以上とすることを目指す。 ■PAコンサル <4071> 1,662円 +27 円 (+1.7%) 本日終値 プラスアルファ・コンサルティング<4071>が大幅反発。午前9時ごろ、しんきん情報システムセンター(東京都中央区)が提供するネットワークサービス「Face To Faceネット(クラウド接続サービス)」を通じて「タレントパレット」の提供を開始すると発表しており、好材料視された。「Face To Faceネット(クラウド接続サービス)」を通じてタレントパレットを提供することにより、セキュリティー要件の厳しい信用金庫内システムなどからも安全にサービスを利用できるようになるという。また、接続元のIPアドレス制限を実施することで、安全なセキュリティー状況下でタレントマネジメントシステムを利用することが可能になるとしている。 ■レオパレス21 <8848> 561円 +7 円 (+1.3%) 本日終値 レオパレス21<8848>は4連騰。SMBC日興証券が25日、レオパレスの目標株価を600円から650円に引き上げた。建設業や派遣業、飲食宿泊業などの法人契約の増大や、技能実習生や留学生といった外国人の需要増加を背景に、アパート家賃の上昇が加速していると指摘。今後は業績の着実な成長に加え、フォートレスが持つ新株予約権の動向が焦点になるとの見方を示す。同証券はレオパレスの26年3月期営業利益予想を307億円から325億円に増額修正した。 ■SCSK <9719> 2,920円 +27 円 (+0.9%) 本日終値 SCSK<9719>が続伸。この日、日本ヒューレット・パッカード(東京都江東区、以下HPE)と、「NVIDIA AI Computing by HPE」の推進における国内初の戦略的協業を開始すると発表しており、好材料視された。「NVIDIA AI Computing by HPE」は、企業による生成AIの導入加速を支援することを目的に、HPEとエヌビディアが共同で開発した、AIソリューションのポートフォリオ及び共同の市場開拓の取り組みのこと。高いインテグレーション技術を持つパートナーとの協業を検討するなか、SCSKのAI分野での先進的な取り組みとアプリケーション開発やモダナイズにおける豊富な実績が評価され、今回の協業に至ったとしており、今後、協業してAIによる業務効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を支援するとしている。 ■サントリBF <2587> 5,062円 +21 円 (+0.4%) 本日終値 サントリー食品インターナショナル<2587>がしっかり。この日、今年5月に容器形状を刷新してリニューアル発売した「サントリー天然水」1Lペットボトルについて、リニューアル後の24年6~10月の販売数量が前年比50%増と大幅に伸長したと発表しており、好材料視された。それまでの家庭向けの中容量サイズという考え方から、一人でたくさん飲みたい人向けの「パーソナル大容量」という考え方に発想を転換し、片手で持って直接飲用しやすく、またリュックのサイドポケットなどにも入れて持ち運びやすい胴径・形状へとリニューアルした。同社ではスリムな新容器の持ち運びやすさやパーソナル用途での直飲みのしやすさ、1日の水分量としての計測しやすさなどが評価され、飲用シーンが広がったとしている。 ■アークランズ <9842> 1,696円 +6 円 (+0.4%) 本日終値 アークランズ<9842>がしっかり。25日の取引終了後、ジョイフル本田<3191>が行う株式売り出しに売出人の一社として参加するのに伴い、25年2月期第3四半期に投資有価証券売却益24億1900万円を営業外収益として計上すると発表しており、好材料視された。なお、同件が通期業績に与える影響は他の要因も含めて精査中としている。 ■キユーピー <2809> 3,370円 -241 円 (-6.7%) 本日終値 東証プライム 下落率6位 キユーピー<2809>が大幅反落。25日の取引終了後、28年11月期に売上高6000億円(24年11月期予想4860億円)、営業利益450億円(同340億円)を目指す中期経営計画を発表した。ただ、4年間の設備投資を1000億円と24年11月期までの4年間に比べて4割強増やすほか、積極的な未来投資として200億円を計画しており、未来への投資期間と位置づけている25年11月期及び26年11月期の成長鈍化が懸念されることが売りにつながったようだ。 株探ニュース