26日の株式相場見通し=もみ合いか、3万8000円台後半で強弱観対立
投稿:
26日の東京株式市場は強弱観対立のなか前日終値近辺でもみ合う展開が想定される。前日に日経平均株価は一時3万9000円台に乗せる大幅高に買われたが、きょうは3万8000円台後半で上値の重い展開となりそうだ。前日の欧州株市場は高安まちまちの展開だったが、独DAXや仏CAC40など主要国の株価指数は堅調に推移した。経済全般の停滞感は拭えないものの、長期金利の低下に伴い株式の相対的な割安感が強まり下値を支えている。一方、米国株市場ではNYダウが連日の大幅高で最高値圏を走っている。トランプ次期米大統領が新政権の財務長官ポストにヘッジファンド業界で名を馳せたスコット・ベッセント氏を指名、これが好感される形で全体相場を押し上げた。米長期金利が急低下したことを背景に景気敏感株などを中心に買いが集まった。金利低下についてはベッセント氏が財務長官に就任することで、トランプ氏の掲げる減税や関税引き上げなどが想定よりも緩やかなものとなり、インフレ圧力への警戒感が和らいだことが反映された形だ。NYダウは直近4営業日合計で1400ドル以上の上昇を示した。ただ、エヌビディア<NVDA>が続落するなど変調で、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の上げ幅は限定的だった。東京市場では前日に米株価指数先物の値動きなどを横目に、週明けの米株高を事前に織り込む格好で日経平均が500円近い上昇をみせており、その分上値は重くなることが予想される。日本時間あすの早朝に開示されるFOMC議事要旨(11月開催分)の内容などを確認したいとの思惑もあり、3万9000円近辺では利益確定売り圧力も意識されそうだ。 25日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比440ドル06セント高の4万4736ドル57セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同51.184ポイント高の1万9054.835だった。 日程面では、きょうは10月の企業向けサービス価格指数、「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」が開示される。海外では9月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、9月のFHFA住宅価格指数、10月の米新築住宅販売件数、11月の米消費者信頼感指数、FOMC議事要旨(11月6~7日開催分)など。 出所:MINKABU PRESS