午前:債券サマリー 先物は続伸、時間外の米金利低下を受け買い先行
投稿:
25日の債券市場で、先物中心限月12月限は続伸。米次期財務長官人事を受け、この日の時間外取引で米長期金利が低下したことを手掛かりに買いが先行した。 トランプ次期米大統領は22日、財務長官に投資家のスコット・ベッセント氏を指名した。ベッセント氏は財政規律を重視するとみられており、市場では財政赤字の急増による国債金利急上昇への懸念が後退しているもよう。また、前週末に欧米で長期金利が低下していたことも国内債の追い風となった。ただ、日銀による早期の追加利上げ観測がくすぶるなか積極的に上値を追う勢いには乏しく、債券先物は寄り付き直後に142円91銭をつけたあとは伸び悩み。日経平均株価が大幅続伸となっていることも重荷となったようだ。なお、きょうは財務省が流動性供給入札(対象:残存期間1年超5年以下)を実施する。 午前11時の先物12月限の終値は、前週末比7銭高の142円79銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末に比べて0.005%低下の1.075%で推移している。 出所:MINKABU PRESS