ダウ平均は大幅続伸 アルファベットのニュースでローテーションの動きも エヌビディアは迷走=米国株概況
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NY株式21日(NY時間16:20)(日本時間06:20) ダウ平均 43870.35(+461.88 +1.06%) S&P500 5948.71(+31.60 +0.53%) ナスダック 18972.42(+6.28 +0.03%) CME日経平均先物 38265(大証終比:+225 +0.59%) きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続伸。注目のエヌビディア<NVDA>の決算が前日引け後に発表された。予想を上回る力強い決算とガイダンスを示したものの、発表後は時間外でネガティブな反応を見せていた。しかし、日付が変わって朝方はプラスに転じる場面も見られていたが、再び下げに転じるなど迷走していた。結局、小幅高で終えている。 本日はアルファベット<GOOG>が下げ、IT・ハイテク株を圧迫。一部で観測報道が流れていたが、米司法省と複数の州当局が、同社傘下のグーグルの独占解消に向け、インターネット閲覧ソフト「クローム」の売却命令などを求めるビジネス手法の是正案を裁判所に提出した。米司法省と各州の反トラスト法執行担当者は、グーグルのウェブブラウザーの強固な支配が判決で指摘された事実を踏まえ、クロームを同社は売却せざるを得ないと主張している。 このアルファベットのニュースもあり、本日は大手IT・ハイテク株から産業や金融、公益とった銘柄が物色され、いわゆるローテーションの動きが見られていた。 本日もウクライナ情勢のエスカレートが伝わり、ロシアが大陸間弾道ミサイル(ICBM)をウクライナに打ち込んだ。ウクライナが西側の兵器でロシア領内を攻撃したことに対する報復としている。プーチン大統領が明らかにしていた。ただ、戦争はさらにエスカレートしつつあるものの、米株式市場は引き続き落ち着いた反応を見せている。 クラウドを活用したビッグデータの保管分析サービスを手掛けるスノーフレーク<SNOW>は決算を受け大幅高。通期の製品売上高の見通しを上方修正した。新たに投入した製品が顧客に好評であることが示唆された。 倉庫型会員制スーパーのBJsホールセール<BJ>が上昇。取引開始前に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。また、会費の値上げも発表した。 バイオ医薬品のピクシス・オンコロジー<PYXS>が急落。開発中の抗がん剤治療薬「PYX-201」の暫定データを発表し、好調なデータを公表したものの、患者1人の死亡が含まれていたことが嫌気されている。 ビットコインは本日も高値を更新していたにもかかわらず、マイクロストラテジー<MSTR>が大幅反落。空売りで知られるシトロン・リサーチが、同社の下落に賭けているとXに投稿したことが利益確定売りを誘ったようだ。 農業機械のディア<DE>が上昇。決算は冴えない 内容だったものの株価は上昇。アナリストは「見通しは良くないが、すでに期待値がかなり低かった」と述べている。「明るい兆候としては北米の在庫が減少しており、在庫削減が定着しつつあることを示唆している」という。 広告プラットフォームのイノビッド<CTV>が急騰。オムニチャネル広告のメディアオーシャン社が1株3.15ドルで買収することで合意したと発表した。前日終値よりも94%高い水準。 マーケティングのソフトウエアを手掛けるブレイズ<BRZE>が上昇。同社がセールスフォース<CRM>やアドビ<ADBE>など大手企業にとって格好の買収ターゲットであると報じられたことが材料視されていた。 スノーフレーク<SNOW> 171.35(+42.23 +32.71%) BJs<BJ> 92.79(+7.09 +8.27%) ピクシス<PYXS> 2.10(-1.72 -45.03%) マイクロストラテジー<MSTR> 397.28(-76.55 -16.16%) ディア<DE> 437.54(+32.58 +8.05%) イノビッド<CTV> 3.01(+1.39 +85.80%) ブレイズ<BRZE> 37.98(+1.96 +5.44%) アップル<AAPL> 228.52(-0.48 -0.21%) マイクロソフト<MSFT> 412.87(-1.79 -0.43%) アマゾン<AMZN> 198.38(-4.50 -2.22%) アルファベットC<GOOG> 169.24(-8.09 -4.56%) テスラ<TSLA> 339.64(-2.39 -0.70%) メタ<META> 563.09(-2.43 -0.43%) AMD<AMD> 137.49(-0.11 -0.08%) エヌビディア<NVDA> 146.67(+0.78 +0.53%) イーライリリー<LLY> 749.92(-3.49 -0.46%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美