午後:債券サマリー 先物は前日比変わらず、長期金利は一時1.070%に上昇

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市況

 20日の債券市場で、先物中心限月12月限は前日比変わらず。ウクライナによるロシアの軍事施設への長距離地対地ミサイル攻撃と、ロシア側の「核抑止力の国家政策指針(核ドクトリン)」の改定を受けて、安全資産とされる国債への買い需要が高まったが、買いが一巡した後は持ち高調整目的の売りが優勢となり、値を消す展開となった。

 地政学リスクの高まりを受けた買いは続かず、米長期金利は時間外取引で低下が一服(債券価格の上昇が一服)したことを受けて、円債への利益確定売りが促された。外為市場でドル円相場は1ドル=155円台前半と円安基調を継続しており、日銀による早期の追加利上げシナリオも意識された。この日は国内では利付国債の入札や、日銀による国債買い入れオペといった需給イベントはなく、手掛かり材料に乏しい1日となった。もっとも翌21日に20年債入札が予定されており、入札前の先回り買いが超長期債相場を支援する格好となった。

 先物12月限は前営業日と同じ142円89銭で取引を終了。新発10年債利回り(長期金利)は同0.010%高い1.065%に上昇。一時1.070%をつけた。


出所:MINKABU PRESS

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